Subject   : EVM(アーンドバリューマネジメント) 

カテゴリー : ビジネス


 EVM(Earned Value Management)
EVMとは、プロジェクトマネジメントにおいて進捗状況の把握・管理を行う手法の一つ。作業の到達度を金銭などの価値に換算したEV(Earned Value:出来高)という概念で把握する。

EVMでは、まずWBSなどを用いてプロジェクト全体を細かい工程に分割し、各工程にかかる予算コストを見積もって、これをスケジュールに沿って積算した計画値(PV:Planned Value)を用意する。プロジェクト開始後、ある時点までに完了した工程の予算コストの合計が出来高(EV:Earned Value)で、これとその時点のPVとの差が計画と実際のスケジュールの差異を表す。また、その時点までに投入した実コストの積算値(AC:Actual Cost)も算出し、これとPVとの差が計画と実際のコストの差異を表す。

EVMでは現在のコスト・スケジュール両面の進捗状況を統一的な尺度で把握することができ、また、ある時点での計画とのズレの大きさから、完成までの総時間・総コストを予測することもできる。

EVMは1960年代に米軍で考案された手法で、アメリカ政府では一定額以上の入札に関して事業者にEVMに対応することを義務付けている。プロジェクトマネジメントの標準的な手法をまとめたPMBOKでも進捗管理の基本的な方法論として紹介されている

● Earned Value Analysis / アーンドバリュー分析


● AC(実コスト:Actual Cost)
実コストとは、プロジェクトマネジメント手法の一つであるEVMで利用される指標の一つで、ある時点までに投入した実際のコストの合計のこと。これと、その時点までに完了した作業の予算コストの合計(EV:Earned Value)との差をコスト差異(CV:Cost Variance)、ACに対するEVの比率をコスト効率指数(CPI:Cost Performance Index)と呼び、EVMにおける基本的な指標としてよく利用される。

 ⇒ プロジェクトマネジメント(PM) 

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