Subject  : デボン紀(Devonian period)

カテゴリー : 地球科学 


 デボン紀(Devonian period)
 中期古生代の後期(4.09億〜3.63億年前)。英国デボン州に由来するが、標準層序区分は中部ヨーロッパが模式地。

下位のシルル系との境界は、岩相急変のDowntonian下底(Ludlow Bone Bed)とする意見も強かった。逆に、ボヘミアではPridoli統(Downtonian相当)の上位の筆石Monograptusを含むLochkovianまでをシルル系とする意見もあった。現在では、広域対比に有効な筆石類のMonograptus uniformisの初出現層準、すなわちPridoli統-Lochkovian境界がシルル/デボン系境界とされている。上位の石炭系との境界も地域的な岩相と化石群の差異のため、Strunianの上か下か問題とされていた。現在ではStrunianはデボン系(Famennian)に含め、コノドントのSiphonodella sulcatasの初出現層準からを石炭系とする。この層準はアンモナイト類のGattendorfiaの初出現層準とほぼ一致するが、前者がわずかに下位にある。カレドニア変動によって、陸域の旧赤色砂岩帯・海域のアルデンヌ-ライン帯・地中海帯に分化したが、世界的に同様な海陸分布があり、サンゴのCalceolaや腕足類Stringocephalusなどの汎世界的分布、汽水環境下で大発展した魚類(魚類時代)の特性の世界的共通性が特筆される。

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 ⇒ 地質年代表

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