Subject  : 石炭紀(Carboniferous period)

カテゴリー : 地球科学 


 石炭紀(Carboniferous period)
 古生代後期の初め(3.63億〜2.9億年前)。上・下限については岩相。化石群の差異のため問題が多い。英国の夾炭層(Coal Measures)に由来(R.D.Conybeare、1822)し、対照的な岩相から二分。

バリスカン(ヘルシニア)変動による褶曲・断層・上昇運動は地向斜帯どとに特異性を示し、英国、ヨーロッパの模式地域では下部(Dinantian)は海成層、上部は陸成層。アンガラ地向斜では陸成粗粒岩相で火山噴出物を多く伴う。北米の上部層は海・陸互層相。日本では海成層だけが知られる。

上・下部石炭系の境界のズデーテン変動による陸域の増大の結果、世界の主要石炭層を形成。一方、テチス海域の礁性石灰岩、南半球地域の氷成相の発達などは、古地理・気候条件をよく表している。北米では下半のミシシッピ系、上半のペンシルバニア系をそれぞれ独立の系(したがって紀)としているが、これは万国地質学会で公認されたものではない。

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巨大トンボ,ゴキブリ等の昆虫や両生類が主役の時代となった。 植物ではシダ類の巨木が各地で大森林を造り、世界の主要な石炭層の起源となった。 この頃、大陸は1箇所に集まり、パンゲアと呼ばれる超大陸が形成され、海では海綿,コケ虫,藻類等が礁を作り、中国南部に見られるような大規模な石灰岩層が堆積した。
 ⇒ 地質年代表

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