Subject  : コケムシ(苔虫)類(Bryozoa, Polyzoa)

カテゴリー : 地球科学 


 コケムシ(苔虫)類(Bryozoa, Polyzoa)
 コケムシ動物門または外肛動物門(Ectoprocta)として独立した門をなすとする意見が多いが、箒虫や腕足類に近縁な触手動物の一綱とされることもある。主に付着性で、岩などに付着した様子がコケ植物に似ていることから、蘚苔(せんたい)類または蘚虫類ともいう。石灰質・角質などの袋状の殻を形成し、それらが集まって塊状・枝状・層状・網状・棒状の群体をつくる。被喉類(Phylactolaemata)と裸喉類(Gymnolaemata : Cystoporata・Trepostmata・Gryptostomata・Fenestrata・Tubuliporata・Ctenostomata・Cheilostmata の7目)に大区分され、後者はさらに狭喉類(Cystoporata〜Tubuliporataの5目)と、広喉類または狭義の裸喉類(Ctenostomata・Cheilostmata の2目)に細分される。被喉類は淡水生で白亜紀〜現世。裸喉類は海水〜汽水生でオルドビス紀〜現世。裸喉類のうちCystoporata〜Fenestrata の4目は古生代に繁栄し、ほとんどは古生代末期に絶滅した。これらのなかには示準化石として利用されるものも多い。

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 ⇒ 地質年代表

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