Subject  : 表面雨量指数

カテゴリー : 地球科学 > 気象


 表面雨量指数
 表面雨量指数とは、短時間強雨による浸水危険度の高まりを把握するための指標です。

 降った雨が地中に浸み込みやすい山地や水はけのよい傾斜地では、雨水が溜まりにくいという特徴がある一方、地表面の多くがアスファルトで覆われている都市部では、雨水が地中に浸み込みにくく地表面に溜まりやすいという特徴があります。表面雨量指数は、こうした地面の被覆状況や地質、地形勾配などを考慮して、降った雨が地表面にどれだけ溜まっているかを、タンクモデルを用いて数値化したものです。表面雨量指数は、各地の気象台が発表する大雨警報(浸水害)・大雨注意報の判断基準に用いています。

 表面雨量指数そのものは相対的な浸水危険度を示した指標ですが、表面雨量指数を大雨警報(浸水害)等の基準値と比較することで浸水害発生の危険度(重大な浸水害が発生するおそれがあるかどうかなど)を判断することができます。この大雨警報(浸水害)等の基準値は、過去の浸水害発生時の表面雨量指数を調査した上で設定しているため、指数計算では考慮されていない要素(下水道等のインフラの整備状況の違いなど)も基準値には一定程度反映されています。浸水害発生の危険度を判定した結果は「大雨警報(浸水害)の危険度分布」で確認できます。

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  ⇒ 気象庁が発表する注意報と警報

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