Subject   : イランのミスラ神

カテゴリー  : 人文 >  


 イランのミスラ神 
 古代イランのアーリア人は、ササン朝ペルシアでゾロアスター教が国教とされるまで、さまざまな神々を祀っていた。その一つがミスラ神で、友情・契約などをつかさどる太陽神であり、非常に人気が高かったらしい。特に、宇宙の秩序を維持する機能は、地上における神官階級の役割を投影したものと考えられている。

しかし、イラン高原でゾロアスター教の二元論的世界観が主流となると、目立たない位置に追いやられた。それでもゾロアスター教の影響をそれほど受けない周辺部の古代アーリア人の間ではかなり後世まで生き残り、ローマ帝国におけるミトラ教、中央アジアにおける弥勒菩薩信仰などに形象された。

 

 ⇒ 

[メニューへ戻る]  [カテゴリー一覧へ戻る]  [HOMEへ戻る]