Subject   : デルフォイ(デルフィ)

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 デルフォイ(デルフィ) 
 古代ギリシアの各ポリスが共通して信仰した神託の行われた聖域。

 デルフォイ(デルフィ)は、ギリシア中部のにある聖域。アポロン神殿があり、神殿の巫女の口をかりて伝えられる神託(神の預言)は、すべてのギリシア人(ヘレネス)にとって真実のものと尊ばれ、ポリスの重要な決定はこの神託によってなさるようになった。

 デルフォイでのアポロン神の神託は、前590年から始まり、特に植民活動が始まると、植民の前にデルフォイの神託をうかがうことが慣行となり、そのため植民に関する情報センターなような役割を持つようになった。この神域の運営は、周辺の部族の隣保同盟があたっていたが、多数の奉納物が富となっていたので時にその管理権をめぐってポリスが争うこともあった。現在もアポロン神殿をはじめとする遺跡が多数残され、隣には博物館が建設されている。

● 隣保同盟
 古代ギリシアのポリス間で、隣接するポリスが神事など共同の行事を通じて同盟を結ぶこと。最も有名なのがデルフォイの神殿を中心とした隣保同盟。神殿には多数の奉納物が保管されてので、その管理権を巡って隣保同盟のあいだや他のポリスとの間で、戦争する場合(神聖戦争という)も再三あった。

 ⇒ ポリス(都市国家)

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