Subject   : 古典期

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 古典期 
 前5世紀から前4世紀末の、古代ギリシア文化のもっとも栄えた一時期をいう。

 ギリシア文化の一段階で、およそ前5世紀から前4世紀末までの、ポリスの市民を主体としたアテネ民主政が高度に繁栄した時代の最盛期の文化を対象とする。特にギリシア美術史上のアーカイック期に続く時期をさす用語であるが、われわれがギリシア文化と聞いて思い出すものは、ほとんどがこの時期のものである。三大悲劇詩人の活躍、アクロポリスのパルテノン神殿、ソクラテス → プラトン → アリストテレスというギリシア哲学の展開、ヘロドトス・トゥキディデスの歴史書などなど。

これらはいずれもペルシア戦争に勝利して、民主政治が確立したポリス社会の中で、自由な市民たちによって生み出された文化であった。ギリシア古典期の文化は次のヘレニズムを経て、ローマ文化に継承される。

● トゥキディデス
 古典期ギリシアのアテネの歴史家。ペロポネソス戦争の時代の歴史『戦史』を著述した。  前5世紀後半のアテネの歴史家で、ほぼ同時代のペロポネソス戦争についての記録である『戦史』(『歴史』ともいう)を著した。その筆致は厳密・冷静で、客観的な歴史叙述が特徴となっている。初めは将軍としてトラキア遠征軍を指揮したが失敗し、責任を問われて亡命生活にはいる。ペロポネソス戦争敗北後にアテネに戻り、その歴史のあたったが、未完成のまま死去した。 彼の表記は原音に近いのはトゥーキュディデースであろうが、ツキジデスなどまでさまざまである。

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