Subject   : ホメロス

カテゴリー  : 人文 >  


 ホメロス 
 英語表記ではホーマー。ギリシアの古典を代表する叙事詩『イリアス』と『オデュッセイア』の作者とされているが、実在の人物であるかどうかわかっていない。

これらの叙事詩は、前13世紀ごろのミケーネ文明時代に起こったトロイア戦争の出来事が口承されてきたものが、前8世紀ごろに文章化されたのではないか、と言われている。

『イリアス』(イリアッドとも表記)は、英雄アキレウスやアガメムノンが活躍し、有名な「トロイの木馬」の話などを含んでいる。

『オデュッセイア』はその続編で、トロヤ戦争後、オデュッセウスが各地を経巡って祖国に帰るまでの話を題材にしている。なお、これらの作品は、ほとんど忘れ去られていたが、ルネサンス期になってイタリアのボッカチオによってそのギリシア語原典が発見され、ヨーロッパに広く紹介されることとなった。

● トゥキディデス
 古典期ギリシアのアテネの歴史家。ペロポネソス戦争の時代の歴史『戦史』を著述した。  前5世紀後半のアテネの歴史家で、ほぼ同時代のペロポネソス戦争についての記録である『戦史』(『歴史』ともいう)を著した。その筆致は厳密・冷静で、客観的な歴史叙述が特徴となっている。初めは将軍としてトラキア遠征軍を指揮したが失敗し、責任を問われて亡命生活にはいる。ペロポネソス戦争敗北後にアテネに戻り、その歴史のあたったが、未完成のまま死去した。 彼の表記は原音に近いのはトゥーキュディデースであろうが、ツキジデスなどまでさまざまである。

 ⇒ 

[メニューへ戻る]  [カテゴリー一覧へ戻る]  [HOMEへ戻る]