Subject   : ウォームスタンバイ

カテゴリー  : 情報産業・技術  


 ウォームスタンバイ
 本番用サーバ(プライマリリソース)や、それらを設置している情報処理施設など)からバックアップリソース(予備のITシステムのこと。たとえば代替機やDRサイトなど。)への切り替えについて、その際の切り替え速度の観点から(速い順に)”ホット”、”ウォーム”、”コールド”という3種類の言葉が使われます。

「ホットスタンバイ」、「ウォームスタンバイ」、「コールドスタンバイ」とは、いずれも「予備サーバとしての待機の形態」を指します

「ウォームスタンバイ」は、ホットスタンバイとコールドスタンバイの中間に位置するソリューションです。予備サーバが、本番サーバと同じ形で設定され用意されているものの、切り替え(復旧)までに何らかの作業(例:アプリケーションサービスを起動させたりするなど)が必要となります。したがって、この形態では切り替えに、分〜時間単位でかかる可能性があります。

<出典:リスク管理Navi>

● ホットスタンバイ
  「ホットスタンバイ」とは、本番サーバ機に何か問題が発生しても、瞬時に予備サーバに切り替えられるソリューションです。予備サーバ上では、本番機とのデータの同期がリアルタイムでとられており、アプリケーションやOSなども、全て本番機と同じように設定済み(かつ起動済み)の状態です。したがって、瞬時に(数秒から数分程度で)予備サーバへの切り替えを行うことが可能です。少しでもダウンさせることが許されない極めて重要なITシステムに対して良く用いられるソリューションですが、コストが一番高くなります。

● コールドスタンバイ
  「コールドスタンバイ」は、予備サーバとして必要なデータや機材が、一通り事前に用意されているものの、本番機の代わりとして稼働させるための設定がほとんど行われていない形態です。本番サーバがダウンしてはじめて、予備サーバとして稼働させるために必要な設定やサービススタートを行わなければなりません。したがって、3つのソリューションの中では一番復旧に時間がかかります(日〜週間単位でかかる可能性があります)が、一番安価でもあり、復旧要件が厳しくないITシステムに対して用いられるソリューションです。

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