Subject   : 甘い香りの香辛料

カテゴリー  : その他  


 甘い香りの香辛料


● バニラ
バニラは、メキシコ・中央アメリカ原産のラン科の蔓性植物バニラ属、あるいはその植物から抽出された香料の名前です。バニラは、豆となった部分を収穫してそれを粉末、液状などにし、その後発酵、乾燥を繰り返すことで独特の甘い香りがするようになります。
バニラエッセンスはさやを潰してアルコールで抽出したもので、アイスクリーム、チョコレート、ケーキなどの香り付けに使用されます。

● 八角(パジャオ)、スターアニス
八角(パジャオ)は、中国南部原産のモクレン科の実を乾燥させたもので、中国料理で使われる八角状の星形をしている香辛料です。(シキミ科の常緑樹)
八角は、アニス(甘い味と香りのある種子で、お菓子によく使われるスパイス)に似た良い香りとほのかな苦味があり、その形状からスターアニスとも呼ばれています。
八角は、国の混合香辛料の五香粉の中心的な香辛料で、豚肉や鶏肉を使った料理によく使われ、杏仁豆腐のシロップの香り付けに使われることもあります。
香り成分として精油約3%を含み、その主成分はアネトールで精油中の85〜90%を占める。 薬用としては健胃、鎮痛、駆風などの効果があると言われ、また抗インフルエンザ薬「タミフル」の原料としても使われている。

● アニス(Anise, Pimpinella anisum)
セリ科の一年草。 このハーブの葉は、鮮緑色でセリ科特有の清涼な芳香がある。夏に咲く白色の小さな花を咲かせ、その後に実らせる褐色の種子がスパイスでアニスシード。
果実を水蒸気蒸留することで、揮発性のアニス油が得られ、香料として使うほか、少量を腹の張りや子供の疝痛(発作性の腹痛)の治療薬として使うことがある。 完熟する前に収穫した種子を乾燥させて利用。 ケーキ、クッキーなどのお菓子類、カレー、スープ、シチュー、ピクルスと様々な料理に利用できる。防虫剤として用いる場合は、種子を小袋に詰めてペットの首輪につけるか、煮出した液をスプレーするとよい。

● フェネグリーク
フェネグリークはカラメルのような甘い香りがが特徴のスパイスです。
フェネグリークはマメ科の一年草です。 インド、モロッコ、アルゼンチン、レバノン、フランスなどで生産されています。
使用されるのは種子の部分です。カレーには、ホールを焙煎して香りを強くしてからから挽いたものを使います。 また、チャツネにも使用されます。 スパイスとしてだけでなくそのまま豆として使われることもあり、 ベジタリアンの貴重なタンパク源にもなっています。 エジプトやエチオピアではパンの中に入れます。
薬用としては滋養、健胃、駆風、腎臓虚冷などの効果があるとされています。
 ⇒ 香辛料

[メニューへ戻る]  [HOMEへ戻る]  [前のページに戻る]