Subject  : 痔

カテゴリー: 健康・医療情報 


 痔
 痔は一つの病気ではなく、肛門とその週辺の病気の総称で、いくつかの種類があります。主なものは痔核・裂肛・痔瘻の三種類です。この三つの病気で痔の病気の90%を占めます。

● 痔核
 肛門部の静脈がうっ血によって静脈瘤のようにふくらんだもので、 最初の症状は排便時の出血です。痔核からの出血は真赤な血が特徴です。 さらに進むと、排便時に痔核が出るようになります。この程度までは 手術の必要はなく、くすりを使用したり、痛みのない特殊な外来処置で おさまってしまいます。
 さらに進んで痔核が出っばなしの状態になると、手術が必要ですが、 現在は後遺症も残らず、手術後の痛みもほとんどなく行なう事ができます。

外痔核は、多くの場合、血が固まった状態になります。つまり血まめと考えてよいでしょう。排便時に硬い便をいきんで出したときとなどにおこることが多く、小指のあたまぐらいの丸い塊が肛門のところにでき、痛みがあるのですぐわかります。 出血はふつうありません。

● 裂肛(切れ痔)
この病気は女性に多く、肛門の出口が切れるために起こります。その特徴的症状は、排便時はもちろん、排便後にもつづく痛みです。出血も少し見られます。裂肛になりますと、激しい痛みのために排便を我慢するようになります。そのために便秘となり、ますます肛門が切れるという悪循環を起こします。ですから裂肛の治療で大事な点は便秘を治す事です。下剤を使って便通を整えるだけでも初期は治ります。また入浴は排便後の痛みをとり、キズを治すうえで重要です。ビタミンE内服、軟膏の使用も有効です。

● 痔瘻[じろう]
痔瘻のはじまりは、肛門周辺に腫れが起り、排便と関係なく痛みます。自然に腫れが破れて膿が出る場合もありますが、破れない場合は早く切開して膿を出さなければいけません。膿が出れば痛みは取れますが、これは治ったわけでなく、膿の管は残っていますので、放置しますと腫れと痛みをくりかえします。

● 脱肛
内痔核がすすんで肛門の周りに大きく脱出してきた状態をふつう脱肛といってます。排便時に出血があります。
古くなって、いつも脱出をくり返していると、痔核をおおっている粘膜や上皮は肥厚しており、新鮮な内時の場合と異なり出血はあまりありません。治療は、きっちりと手術をすべきです。
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