Subject  : 外陰炎、膣炎

カテゴリー: 健康・医療情報 > 婦人科


 外陰炎、膣炎、腟カンジダ症
生理用品や下着の摩擦で起こったりおりものや生理の後を不潔にしておくと発症する。かゆみ・外陰部の腫れ・ひりひりとした痛みといった症状がでる。外陰炎になる原因菌にはいくつかあるので、市販薬をいきなり使うよりは、検査で原因菌を特定してから対処するほうが望ましい。
膣内の雑菌(大腸菌・ブドウ球菌・連鎖球菌等)が繁殖して起こった場合は、 クロマイ膣錠などの抗生物質の膣錠をいれることで治療します。

 ◆ 腟カンジダ症
 カビの一種であるカンジダ菌(カンジダ・アルビカンス)が原因で発症します。外陰部が赤く腫れたり、かゆみ、白いヨーグルト状のおりもの、黄色いカス状のおりものカッテージチーズや豆腐かすのようなポロポロとしたおりものがでる。性行為が無くても発病するので性病というよりは、皮膚病というとらえ方でいいと思います。カンジダ菌は誰もが腸内に持っていて、女性のうち1割ぐらいは膣内にカンジダ菌がいます。普段は発症しないが、疲労などで極端に抵抗力が落ちたりホルモンバランスが崩れたりすると発症します。抗生物質やステロイド剤等を使用したときにも症状が出る場合があります。膣内を酸性に保つデーデルライン桿菌(かんきん)が膣内には存在していて、通常はカンジダ菌は存在できないが、抗生物質やホルモンバランスなどで、デーデルライン桿菌(かんきん)の働きが鈍ると酸性度が低下してカンジダ菌が繁殖します
 膣内錠(トリコマイシン・マイコスタチン・クロトリマゾール等)と塗り薬(エムペシド・ピマフミン等)の併用、膣内洗浄で治療します、市販のがぶれ用かゆみ止めなどでは治りません。トリコマイシン等の軟膏を薬局等で買って治療することも可能ですが、できるだけ医師の指示を仰ぐことを勧めます。男性の場合はほとんど症状は出ませんが、包茎などで湿った状態が続くような場合はかゆみや包皮が赤くただれたりします。軟膏での治療が一般的です。

 ◆ トリコモナス膣炎
膣トリコモナスという原虫によっておこる膣の炎症です。 感染の機会があってから数日後に、突然、かゆみと特有なにおいのあるおりものが増え、下着につくようになります。最初は白い泡立ったおりものですが、そのうちに、黄色の濃いおりものに変化してきます。
 トリコモナス原虫によって感染し、女性の場合は黄色や黄緑色、乳白色のような濁った水っぽいおりもの・おりものの悪臭・発疹・性器のかゆみ・排尿痛、男性は殆ど自覚症状はないが、性器にかゆみやほてりを感じることもある。タオルなどからも感染するので性交以外の感染にも注意が必要。フラジール膣錠とフラジールの内服薬で治療する。

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