Subject  : 腎臓癌

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 腎臓癌
腎臓は、背中側の腰のくびれ(ウエスト)のあたり、背骨の両側に左右に対になってある。腎臓の役目は、血液中の老廃物をろ過して、水分とともに尿として排泄することである。腎臓は尿をつくる「腎実質」と、尿管に繋がる尿の出口である「腎盂(じんう)」に分けられる。腎実質の細胞が悪性化してガンになったものを、一般的に腎臓ガン(腎ガン、腎細胞ガン、腎腺ガン)と呼ぶ。腎臓・腎盂・尿管にできるガンのうち、腎実質にできる腎臓ガンが、約90%を占める。

年代では50歳〜70歳代に多く腎臓ガンは発生している。さらに下記のような人は、腎臓ガンにかかりやすいとされている。
▲タバコ
▲肥満
▲脂肪分の多い食生活
▲一部の発ガン化学物質や薬剤(利尿剤、フェナセチン系鎮痛剤)
▲フォン・ヒッペル・リンドウ病(VHL病)
▲長期透析患者


 【症状】
腎臓ガンは、ガン細胞の直径が5cmより小さい場合はほとんど症状がみられない。腎臓ガンの代表的な症状は、血尿、痛み(背中やわき腹)、わき腹の腫瘤(しゅりゅうーこぶのような腫れ)である。腎臓ガンで最初にあらわれる頻度が高い症状は、血尿である。腎臓ガンが進行すると、全身症状として発熱、貧血、体重減少などがおこる。また腎臓ガンは骨や肺に転移しやすいので、転移先での症状=腰痛、咳、息切れ=などから発見される場合もある。   このほか腎臓は、身体機能を調節するホルモンをつくり出す臓器なので、高血圧、高カルシウム血症がおこることもある。陰嚢の静脈が浮き上がる精巣静脈瘤が腎臓ガンによっておこることもある。
腎臓ガンは比較的早い段階で転移するケースもある。骨や肺への転移が多い。

 【治療法】
腎臓ガン治療の原則は、どのステージの腎臓ガンに対しても手術(外科的治療)が優先される。腎臓の全部、あるいは一部分を手術で切除する。径4cmまでの腎臓ガンは手術での治療成績が良い。転移ガンや進行ガンには、免疫療法を併用することで治癒したり、進行を抑えることができる腎臓ガンもある。
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