Subject : 光化学スモッグ

カテゴリー: 環境

光化学スモッグ

 自動車及び工場から排出される窒素酸化物や炭化水素は太陽からの強い紫外線を 受け光化学反応を起こし、オゾン、パーオキシアセチルナイトレート(PAN)、アルデヒドなど オキシダント(酸化力の強い物質の総称)を二次的に生成します。これらの物質から 出来たスモッグを光化学スモッグといいます。

光化学スモッグの発生は気温、風速、日射量などの気象条件の影響を大きく受けます。 6月〜8月ころの、日差しが強く、気温が高く、風の弱い日の日中に発生し易くなります。

 日本では大気中のオキシダント濃度が0.12ppmを越えると<光化学注意報>、0.24ppmを越えると<光化学警報>が出される。なお、ppmは百万分の一を表す。
 東京都環境局環境改善部大気保全課では、光化学注意報等の発令情報をインターネットを通じて確認できるようにしている。

● オキシダント(oxidant)
 ヨウ化カリウムを酸化して、ヨウ素を遊離する酸化性物質の総称。公害用語としては、汚染大気の光化学反応を生じる酸化性物質の総称で光化学オキシダントともいい、オゾン、二酸化窒素、PAN(peroxyacetyl nitrate)、その他の有機過酸化物などを指すが、オキシダントの大部分はオゾンである。汚染大気中の窒素酸化物、炭化水素類および大気中の酸素から、太陽光線の作用による複雑な化学反応作用によりつくられ、人体および農作物に有害である。環境基準ではオキシダントのうち二酸化窒素を除いたものを光化学オキシダントと定義し、その濃度の1時間平均値は0.06ppm以下と定められている。オキシダントの測定法には吸光光度法、電量法などがある
 ⇒ 

[メニューへ戻る]  [HOMEへ戻る]  [前のページに戻る]