Subject  : むし歯治療に使われる材料

カテゴリー: 生活情報


 むし歯治療に使われる材料
抜いた歯のあとを修復する方法の1つにブリッジがあります。ブリッジは、抜いた歯の両隣の歯にクラウン(歯冠)をかぶせて支える固定部分入れ歯です。あるいは、取り外し可能なタイプの部分入れ歯が用いられることもあります。インプラントも、抜歯した歯のあとの修復の方法の1つです。

● 充てん材(詰めもの)
歯の内部や周囲に、さまざまな原料から作られた充てん材を詰める治療が行われます。最も一般的な充てん材は銀アマルガム合金(水銀、銀、銅、スズ、亜鉛、パラジウム、インジウムなどの合金)で、強度が必要な奥歯の充てんに使用されます。また銀色なので、あまり目立ちません。銀アマルガム合金は比較的安価で、平均でも14年、口の衛生状態が良ければ40年以上もたせることができます。銀アマルガム合金から漏れ出る水銀はごく微量のため、健康への影響はありません。金の詰めもの(インレーとアンレー)は高価で、完全修復には少なくとも2回の通院が必要です。

● コンポジットレジンとポーセレン(陶材)
銀色が目立つ前歯に主に使用されます。また、奥歯への使用も増えてきています。この充てん材は歯の色に近いという利点がありますが、銀アマルガム合金と比べると高価で、特にかむ力が強く加わる奥歯では耐久性の点で劣ります。

● グラスアイオノマー
歯の色をした充てん材で、充てんすると成分のフッ素が放出されるためむし歯ができやすい人には有益です。また歯磨きのしすぎで損傷した部分の修復にも使用されます。

● クラウン、ブリッジ、インプラント
クラウンとは、歯にかぶせる歯冠修復物をいいます。ぴったりフィットするクラウンを作るためには、普通2回の通院が必要ですが数回通わなくてはならないこともあります。初診時に少し先細状になるように歯が削られ、型(印象)が採られます。次に、クラウンができるまでの間、仮のクラウンがかぶせられます。最終的に使用するクラウンは、採取した型を基に歯科技工士が製作します。2回目の診療時に、仮のクラウンを取り外して、できあがったクラウンがセメントで接着されます。 クラウンの多くは、金などの金属の合金で作られています。ポーセレンは、金属の色を隠すために部分的に使われたり、あるいはクラウン全体に使われたりします。ただしポーセレンは歯のエナメル質よりも硬くて摩耗しにくいため、かみ合わせたときにぶつかる反対側の歯が磨り減りやすくなります。ポーセレンや、それと同様の材料だけで作られたクラウンは、金属製のクラウンよりも壊れやすい傾向があります。
 ⇒ 歯科用インプラント材料


[メニューへ戻る]  [HOMEへ戻る]  [前のページに戻る]