Subject   : DNS NOTIFY

カテゴリー  : インターネット・通信 > サーバ


 DNS NOTIFY
DNS NOTIFYはプライマリ側から動作を行うゾーン転送方法です。通常のゾーン転送方法では、セカンダリ側から動作を開始する必要がありました。しかしこれは、プライマリのゾーンファイルが更新されても、セカンダリからゾーン転送要求が行われるまでの間、セカンダリのゾーンファイルは更新されないこととなります。更新頻度によってはSOA中のRefreshで調整をできるでしょうが、ゾーンファイルが頻繁に更新されることが予想される環境では、更新のタイムラグを最小限に抑えられる別の方法が必要となりました。そこで使われるのがDNS NOTIFYです。ただし、DNS NOTIFYはプライマリとセカンダリがそれぞれDNS NOTIFYに対応していなければなりません。
プライマリでゾーンファイルが更新された場合、セカンダリへSOAレコードを送信。
セカンダリは通知(Notify)メッセージに含まれているSOAのSerialと自身のSerialを比較。
受け取ったSerialの方が大きければゾーン転送を要求します。
以降は通常のゾーン転送手順と同じ。

● 差分ゾーン転送(Incremental Zone Transfer)
Dynamic DNSのように、頻繁にゾーンファイルが書き換えられることが予想される環境でDNS NOTIFYを使うと、ファイルに数行の更新がなされるたびにファイルの全転送(AXFR)が行われ、プライマリに多大な負荷が発生します。そこで利用されるのが差分ゾーン転送です。差分データ転送ではプライマリが過去のゾーン情報を記憶しており、セカンダリのゾーンファイルとの差分情報のみを転送することにより転送量を大きく減らす事ができるのです。ただし、差分データ転送はプライマリとセカンダリがそれぞれ差分データ転送に対応していなければなりません。 セカンダリがSOAを要求し、それを受け取るまでは通常のゾーン転送手順と同じ。 受け取ったSOAのSerialが自身のものよりも大きかった場合、ゾーン転送を要求する。その際のフォーマットは標準的なDNS問合せと同じだが、問合せタイプにIXFRが入れられSOAレコードを含んだ形での要求となる。 IXFRを受け取ったプライマリはSOAのSerialを確認し、現在のSerialのゾーン情報との違いを計算して変更及び追加されているリソースレコードのみをセカンダリに転送する。 セカンダリは変更分を受け取り、保持しているゾーン情報を変更する。

 ⇒ SOAレコード

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