Subject   : 音の三要素 (三属性)

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 音の三要素 (三属性)
音の三要素(三属性とも呼ぶ)には、 「音の大きさ」、「音の高さ」、「音質(音色)」があります。 この三要素は、人によっては聴こえ方が違うかもしれません。

音を物理的に見た場合、言い換えるならば「客観的な音」の場合、 その性質として「音の強さ」、「音の高さ」、「音色」があります。

● 音の大きさと強さ
音が大きいとか小さいと言うとき、我々はいつも聴き慣れている音に対して大きいとか小さい、あるいは、 2つの音を比較して音の大小を判断したりしています。 これが「音の大きさ(ラウドネス)」であり、人の聴覚が感じる(主観的)音の強弱です。
一方、物理的に見た音の強弱(客観的)を「音の強さ」と呼びます。 音の物理的な大きさは音波の振幅に比例して増減します。単位としては[dB(デシベル)]を使います。 ただし、人が音を聴く場合は、音の大きさが音波の振幅の大きさに比例しない場合もあります。
音は空気の微小な振動であって、音の大きさは「空気の振動する幅の大きさ」に比例する。振動する幅が大きければ音は大きくなり、逆に幅が小さければ音も小さくなる。

● 音の高さ
音が高いとか、低いと言う場合があるが、これが「音の高さ」である。 物理的に見れば、音波の周波数により音の高い低いが決まります。単位としては[Hz(ヘルツ)]を使います。 当然、周波数の低い音から高い音まであるわけですが、人間は、そのすべての音が聴こえるわけではありません。 人間の聴こえる音の範囲を「可聴限界周波数」と呼び、一般に20[Hz]〜20,000[Hz]とされています。
また、ある高さの音を基準にしたときに、別の音が基準の2倍の周波数であるとき、 この音は基準の音に対して1オクターブ上の音程である言う。 音楽では、周波数440[Hz]の音を基準にして、それをA4と表すことがあります。 そして1オクターブ上をA5、下をA3などと表記しています。
よく「絶対音感」という言葉を聞きますが、これは音を聴いたときにそれがA4(440[Hz]の音)と分かることを言います。 また、2つの音を比較して、一方の音を基準にして(例えばA4)他方の音を聴いたとき、 その音の高さが分かる(例えばE5とか)ことを「相対音感」があると言います。
弦楽器の弦を指で押さえて弦の長さを変化させると振動数が変わるので音程が変化する。 また、弦の太さを変えても音程が変わる。弦楽器は太さの異なる幾つかの弦を使用して、指で押さえて弦の長さを調節して、いろいろな音程波数)の音を出す。ドラムは、皮の厚さ、大きさ、ゆるみ具合で振動数が決まる。

● 音質(音色)
同じ大きさ、高さの音を聴いてもピアノとギターでは、明らかに聴こえる音を区別することができます。 これが「音色」です。音響学では「周波数成分」と呼んでいる。音の高さは基音(基本)となる音のことで、基音に「倍音」が加わって音色が生まれる。倍音は「基音の整数倍」の振動で、倍音の含有率の違いで様々な音色が生まれる。
このとき倍音構成の比率を表したものを「スペクトラム」と呼ぶ。
 ⇒ 音(音波)

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