Subject  : ローンの返済方法

カテゴリー: 得する情報


 ローンの返済方法
ローンの返済方法にもいくつかの種類があります。 トータルでみた時に得する方法もあります。

● 元利均等返済
原則として、毎回元金と利息の合計(返済額)が同じ金額になるように返済していく方式。住宅ローン、教育ローンなどは元利均等返済が一般的だ。毎回(多くは毎月)の返済額が同じであるため、長期にわたる返済計画が立てやすいことがメリット。ただし仕組み上、返済当初は利息の返済に回る割合が大きく、元金返済に回る額が少ない。従って同じ条件で借りた場合、トータルで支払う額が少なくて済むのは「元金均等返済」の方である
● 元金均等返済
毎回、一定額の元金を返済していくのが「元金均等返済」。借入金額を返済回数で割って出した毎回同額の元金に、残高に対する利息を上乗せして返済を行っていく。従って返済開始当初は負担が大きいが、返済が進むにつれてラクになる。「元利均等返済」に比べ、ローン残高が確実に減っていき、トータルで支払う利息が少ないことが最大のメリット。ただし、当初の返済額が多くなるためなかなか利用しにくい。一部の公的な住宅ローンでは元利均等返済とともに選択できるようになっているが、民間住宅ローンでは取り扱っている所が少ないのが現状だ。
● ゆとり返済(ステップ返済)
「ゆとり返済(またはステップ返済)」とは、返済当初の一定期間の返済額を少なくする返済方式のこと。公庫や年金の住宅ローンのゆとり(ステップ)期間は、5年間である。この5年間の返済額は、実際の返済期間が25年や30年であっても「50年返済」として計算される。このため毎月の返済額は一時的に本来の金額より少なくなるが、ローン残高自体はほとんど減らないというデメリットがある。ゆとり期間が明けると本来の返済期間で返済額が再計算され、多くの場合は返済額がアップする。時には2倍以上になることもあり、注意が必要だ。ちなみに公庫融資では平成12年度からゆとり返済は廃止になっている。
● アドオン返済
ローンの返済方法の一つ。住宅ローンなどでは少なく、クレジットの分割払いなどでたまに見られる。「元利均等返済」や「元金均等返済」では返済ごとに少なくなっていく元本に対して毎回利息が計算されるのに対して、「アドオン返済」は返済が終了するまで当初の借入金額をもとに利息計算される(計算上の元金が減らない)。このため表示されている利率よりも実質金利が高くなり、ほかの返済方式に比べると利息負担がかなり割高になる。
 繰り上げ返済
繰り上げ返済とは現在返済中のローンについて、通常の返済額以外のまとまった金額を一時にまとめ払いし、ローンの残高を減らすこと。投入された資金は全て元本部分の返済に回るため、もともと払うはずであった利息を一気に軽減できる効果がある。ローンの残高すべてを返すことを「全額繰り上げ返済」、残高の一部を返すことを「一部繰り上げ返済」という。一部繰り上げ返済には「期間短縮型」と「返済額軽減型」がある。

● 期間短縮型
「期間短縮型」は、現在の返済額を変えずに、残りの返済期間を短くする方法。ローンの返済は通常、返済当初の方が利息の割合が多い。このため繰り上げ返済は早い時期に実行した方が、利息軽減効果が高いことを知っておこう。
● 返済額軽減型
「期間短縮型」の逆で、返済期間をそのままにして、毎回の返済額を少なくする方法。期間短縮型と同様に支払うはずの利息を少なくすることができるが、利息軽減効果が高いのは「期間短縮型」の方である。なお繰り上げ返済は、どちらの方法も手数料がかかるのが一般的。手数料の負担を考えると、ある程度まとまった金額(50万〜100万円以上)で繰り上げ返済をする方が効果が高いといえる。

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