Subject  : 雨量と想定される被害

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 雨量と想定される被害
大陸と海にはさまれた日本では、梅雨、台風などの激しい気象現象のため、国民の生命・財産・社会生活に大きな影響をもたらす河川の氾濫、土砂災害、暴風災害などが毎年発生します。通常は1か月かかって降るような雨が1日で降ると、河川の氾濫や、山崩れ・がけ崩れなどが発生して人々の生活や生命を脅かすようになります。

雨の強さと降り方の表現として、「強い雨」や「激しい雨」などがあります。 「強い雨」や「激しい雨」以上の雨が降ると予想される時は、 大雨注意報や大雨警報を発表して注意や警戒を呼びかけます。 猛烈な雨を観測した場合、「記録的短時間大雨情報」が発表されることがあります。いずれも、情報の基準は地域によって異なり ます。

雨量が同じであっても、降り始めからの総雨量の違いや、地形や地質等の違いによって被害の様子は異なることがあります。 この表ではある雨量が観測された際に通常発生する現象や被害を記述していますので、これより大きな被害が発生したり、逆に小さな被害にとどまる場合もあります。 下の表はこの強さの雨が1時間降り続いたと仮定した場合の想定される 被害を示しています。

1時間雨量
ミリ
人の受ける影響 想定される被害 メモ
10以上20未満 地面からの跳ね返りで足元がぬれる この程度の雨でも長く続く時は注意が必要 [やや強い雨] ザーザーと降る
20以上30未満 傘をさしていてもぬれる 側溝や下水、小さな川があふれ、小規模の崖崩れが始まる [強い雨] どしゃ降り
30以上50未満 バケツをひっくり返したように降る 山崩れ・崖崩れが起きやすくなり危険地帯では避難の準備が必要。
都市では下水管から雨水があふれる
[激しい雨] ハイドロプレーニング現象
50以上80未満 傘は全く役に立たなくなる 都市部では地下室や地下街に雨水が流れ込む場合がある。
マンホールから水が噴出する 土石流が起こりやすい
[非常に激しい雨]
滝のように降る
80以上 息苦しくなるような圧迫感がある。 雨による大規模な災害の発生するおそれが強く、厳重な警戒が必要 [猛烈な雨]


 ⇒ 防災対策の知識

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