Subject : 止血法
カテゴリー: 役立つ情報 > 応急処置
出血がひどい場合の応急処置
-
出血の多いときには、速やかに止血の手当てが必要です。私達の体内にある血液の量は限られていて(体重60sの人=約5g)、全血液量の3分の1(約1.6g)を失うと、生命が危険な状態になります。血液がどこから、どのようにどのくらいの量が出血しているかを観察することが重要です。
特に、動脈性出血で、鮮紅色(赤くてきれいな色)で噴出するような出血の
場合は、大きな血管は瞬間的に多量の血液を失い、出血死する恐れもあるので、
緊急に応急手当をする必要があります。
静脈性出血、つまり
暗赤色(赤黒い色)で、持続的に湧くような出血の場合は、
傷口にしっかりと清潔なガーゼ等を当てて、直接圧迫止血法で止血します。
- 清潔なガーゼやハンカチなどを傷口に当て、手で強く圧迫する。
- 包帯があれば、ガーゼやハンカチの上から強く巻く。
- 出血が止まらない場合は両手で体重を乗せながら圧迫する
- 手足は、心臓より高い位置に上げると血が止まりやすくなる。頭、額からの出血は枕などで頭を高くする。
感染防止のため血液に直接触れないように、できるだけビニール手袋やビニール袋を使用する。
圧迫止血法で十分に止血できないときには、止血帯を用いての止血が効果的です。主に腕や、下肢の太い血管からの出血時に行います。三角巾やタオルなどで強くしばり、幅3cm以上の棒などを使用し、強く締めていきます。必ず、止血を始めた時間のメモを!30分に1回は緊縛を緩めて、血液が出血部からにじみ出る程度に流れるようにします。 中途半端に縛った場合は、かえって出血を増やしてしまうことがあります。さらに強く締めた場合、止血はされるのですが、絞めつけた場所から先に血液が送られず、組織が死んでしまうことがあります。
鼻血が出た場合
-
まず、あわてずに出血している方の小鼻を親指で力をいれて5分ほど圧迫してください。すぐに止まらないときは、椅子などに寄りかかるように座らせ、鼻をつまんだり冷やすなどして出血を止めるようにします。
このとき寝かせると血液はのどのほうに回ります。
●鼻血を止める方法
(1) あごを引いて、小鼻の部分を指でしっかりつまんで圧迫する。
(2) 冷やしたタオルなどで、鼻を冷やす。
● 鼻をつまんでも止まらないときガーゼや脱脂綿を鼻に詰めてから、鼻をしっかりつまむ。15分以上経過しても出血が止まらないときは病院へ。
⇒ 防災対策の知識
[メニューへ戻る]
[HOMEへ戻る]
[前のページに戻る]