Subject  : ヘム鉄と非ヘム鉄

カテゴリー: 役立つ情報 / 健康・医療情報 


 ヘム鉄
鉄の中でも、肉・魚などの動物性食品に 含まれるものは ヘム鉄と 呼ばれます。 ヘム鉄の体内への吸収率は 非ヘム鉄に比べて 6〜7倍高くなります。
ヘム鉄は血液中の赤血球中のへモグロビンや、筋肉中のミオグロビンなどの材料となります。ヘモグロビンは酸素を肺から体中に運び、細胞で生じた炭酸ガスを肺へと運びます。ミオグロビンは筋肉に酸素を運搬し、体内の酸化・還元作用に関与しています。ヘム鉄は他にエネルギー代謝酵素、解毒作用などの働きをもちます。
他に免疫細胞の成長に必要なため、免疫機構の維持に必要です。
鉄は小腸や十二指腸でヘム鉄やニ価鉄の形で吸収されます。植物性食品の鉄は三価鉄で吸収率が低く、ビタミンCなどの還元物質を一緒に摂ると吸収率が高まります。
ヘム鉄は貧血を予防する食品としてトクホ(特定保健用食品)にも用いられている。鉄は多量に摂ると中毒を引き起こします。月経のある女性で鉄欠乏性貧血の方以外はサプリメントでの摂取は必要ないといわれます。 動物性食品には タンパク質もたっぷり含まれているので 貧血の予防 には 肉や魚を しっかり採りたいですね。
 非ヘム鉄
野菜・海藻・大豆などの植物性食品に含まれる鉄。 食物繊維や玄米などに含まれるフィチン酸、 コーヒー、緑茶、紅茶などに含まれるタンニン によって 吸収が悪くなります。 しかし、非ヘム鉄も動物性タンパク質やビタミンCと 一緒にとることで 吸収されやすくなります。
鉄はヘム鉄(機能鉄)と貯蔵鉄の2種類に分類できます。 貯蔵鉄はフェリチンやヘモジデリンと呼ばれる鉄貯蔵タンパク質に非ヘム鉄として組み込まれ、肝臓や脾臓などに貯蔵されたり、血漿中に存在しています。貯蔵鉄は50%を越すことはなく、ゼロになることもあります。
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