Subject  : 砂糖の摂り過ぎに注意

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 砂糖の摂り過ぎに注意
 白砂糖(ブドウ糖と果糖からなるショ糖)は、解糖され、TCA回路で、NADH2+と言う還元力のある物質を生成するが、呼吸鎖で、二酸化炭素が生じるので、酸性食品。砂糖(白糖、白砂糖)を摂り過ぎると、(血液が、酸性になり、)白血球(好中球や単球やリンパ球)の機能が低下するとされる:砂糖(白糖)を、食べ過ぎると、結核などの感染症に罹り易くなる。砂糖を、食べ過ぎると、発痛物質である、PGE2や乳酸の生成が促進させられ、痛みが増強すると考えられる。糖尿病の高血糖状態では、好中球(多核白血球)の細胞質内に、ソルビトールが蓄積し、細胞機能、特に、殺菌能が低下する。糖尿病でも、1型糖尿病では、好中球の殺菌能が、低下する。白砂糖は、摂取し過ぎると、動静脈吻合(グローミュー)の機能が障害され、冷え症を悪化させたり、アトピー性皮膚炎の症状を悪化させる。  ただし、黒砂糖は、カルシウムやカリウムも多く含む、アルカリ食品(尿アルカリ化食品)。黒砂糖には、ビタミンB1も含有されている。

 砂糖の成分は、ショ糖(蔗糖:スクロース:sucrose)。ショ糖は、ブドウ糖(グルコース:glucose)と、果糖(フルクトース:fructose)からなる、ニ糖類で、水に溶けやすい。  炭水化物が多い食事、特に、ショ糖(砂糖)の含量が多い食事は、肝臓からのVLDLの分泌を、促進させる(高中性脂肪血症になる)。  砂糖の摂り過ぎは、高中性脂肪血症や、 於血になるおそれがある:砂糖は、摂り過ぎると、肝臓で脂肪酸合成に利用され、血液中に中性脂肪が増加する。その結果、血小板が凝集し易くなったり、赤血球の変形能が悪化して、於血の原因となると考えられる。砂糖(蔗糖)は、分解されると、ブドウ糖と果糖になる。果糖や砂糖を取り過ぎると、肝臓での果糖の代謝により、中性脂肪が多く合成され、脂肪肝や、高脂血症(高VLDL血症)の原因になる。  糖類・糖分(砂糖など)の摂取は、アトピー性皮膚炎を悪化させる。
 砂糖と脂肪を一緒に摂るのは、健康に良くない:
砂糖を摂取すると、インスリンが分泌され、脂肪組織のLPL活性が上昇し、血中の中性脂肪の脂肪組織への取り込みが促進される。脂肪摂取で、血液中に中性脂肪(カイロミクロン)が増加し、LPL活性が高まった脂肪組織に、取り込まれる(肥満や、メタボリックシンドロームになる)。
 砂糖の取り過ぎは、ビタミンB1不足を招くおそれがある:
白砂糖で、ブドウ糖(グルコース)を摂り過ぎると、ビタミンB1を補酵素とするピルビン酸デヒドロゲナーゼにより、ピルビン酸のアセチル-CoAへの変換が促進され、血液中のビタミンB1が低下する。なお、黒砂糖には、ビタミンB1が含まれている。
 砂糖の摂り過ぎは、痛みを増悪させる:
ビタミンB1不足は、乳酸が蓄積し易くし、痛み(神経痛など)を悪化させると考えられる。砂糖の摂り過ぎは、血中の中性脂肪を増加させ、血小板が偽足を出して凝集しやすくなり、血行を悪化させ、酸性の代謝中間産物(乳酸など)を蓄積させ、痛みを増悪させると考えられる。砂糖などの糖質(グルコースを含む)や、食用油などの脂質(アラキドン酸の原料になるリノール酸を含む)は、それぞれ、発痛物質である、乳酸、プロスタグランジンE2(PGE2)の生成を増加させ、痛みを増悪させると考えられる。糖分(グルコースを含む砂糖)、肉(アラキドン酸)、油脂(リノール酸)が多い食餌は、乳酸やPGE2の産生を増加させて、神経痛などを悪化させると考えられる。御菓子、酒、穀類(御飯、パン、ウドンなど)、肉類(獣鳥魚介)、卵なども、痛みを増悪させる。野菜(緑葉食や青汁)や果物は、痛みを軽減する(血行を良くし、発痛物質の除去を促進する)。
 砂糖は、白血球の機能を低下させ、感染症に罹り易くなる:
砂糖(白糖、白砂糖)を摂り過ぎると、(血液が、酸性になり、)白血球(好中球や単球やリンパ球)の機能が低下するとされる。砂糖の過剰摂取は、マクロファージや好中球の機能を低下させると言う。砂糖(白糖)を、食べ過ぎると、結核などの感染症に罹り易くなる。黒砂糖は、アルカリ食品(尿アルカリ化食品)とされる。
 砂糖を摂取すると、乳酸などが血中に増加し、尿中からのカルシウム排泄が増加する:
砂糖(refined carbohydrate)を過剰に摂取すると、酸塩基平衡を維持する目的で、過剰な酸を腎臓から排泄する為に、尿中カルシウム排泄量が、増加する。紅茶や緑茶(お茶)には、シュウ酸が多く含まれている。尿路結石の予防のためには、水分を多目に取ることが勧められている(尿量が、1日当り2リットル以上になるようにする)。飲用する水分としては、水道水、ミネラルウォーター、シュウ酸含量が少ない麦茶やほうじ茶が、良い。清涼飲料水や甘味飲料水は、含まれている砂糖や燐酸により、尿中クエン酸が減少したり、尿中カルシウムが増加するので、好ましくない。
 砂糖は、冠動脈疾患や、脳梗塞の発症リスクを高める:
砂糖(ショ糖)、カフェイン、鉄(肉類の摂取に由来する)の摂取量が多いと、血漿フィブリノーゲンが、上昇する。
 同じ量の重さの糖を比較すると、glycemic index(GI)は、砂糖は50〜59、果糖は20〜29、マルトースや蜂蜜は80〜90、果物は40〜49と言われる。
 ⇒ むし歯(う蝕)

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