Subject  : セーフ コミュニティ

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 セーフ コミュニティ
1989年9月にスウェーデンのストックホルムで開催された、「第一回事故・傷害予防に関する世界会議」において、「セーフ コミュニティ」の概念が宣言されました。 この会議の成果として、「セーフ コミュニティへのマニフェスト」がだされ、そのなかで「全ての人間は平等に健康と安全の権利を有する」と宣言されました。これは、WHOの全ての計画、事故防止等プログラムの基本的視点でもあるのです。

「セーフ コミュニティ」とは、体系だった方法によって安全の向上に取り組んでいるコミュニティのことです。 「セーフ コミュニティ」の根本的な原則は、地域や場合によってことります。 「セーフ コミュニティ」のもつ意味は、一つだけではありません。ですが、多くのコミュニティでは、そのことに気づかないままに、ただ漠然と「セーフ コミュニティ」という目標を目指しているのです。
セーフ コミュニティ活動が他の傷害予防のためのプログラムと異なる点は、コミュニティが主体となってプログラムを推進するという点です。 また、事故や傷害を予防するためには、まず何が問題であるのかを明らかにし、その対策を講じ、その対策によって得られた成果を評価することが必要となります。

 ● セーフ コミュニティのプログラムを進めるにあたって、重要な点
 1.地域に耳を傾けること
   −何がもっとも重要な問題かを地域の住民たちが自分たちで決める−
 2.地域レベルで、取り組みを調整すること
 3.住民の傷害・事故予防の大切さについて認識を高めること
 4.傷害予防には、国レベルの政策も含むこと
 5.高い関心を持つ団体や組織が地域の取り組みを支援すること
 6.地域の全メンバーを巻き込んで取り組むこと

 ● セーフ・コミュニティのための指針(INDICATORS FOR SAFE COMMUNITIES)
  1. .コミュニティにおいて、セーフティ・プロモーションに関連するセクションの垣根を越えた組織が設置され、それらの協働のための施設がある。
  2. .全ての性別、年齢、環境、状況をカバーする長期にわたる継続的なプログラムを実施する。
  3. .ハイリスクグループと環境に焦点を当てたプログラム、及び弱者とされるグループを対象とした安全性を高めるためのプログラムを実施する。
  4. .傷害が発生する頻度とその原因を記録するプログラムがある。
  5. .プログラム、プロセス、そして変化による影響をアセスメントするための評価基準がある。
  6. .国内及び国際的なセーフ・コミュニティネットワークへ継続的に参加する。

* 詳細については、カロリンスカ研究所のウェブサイト(http://www.phs.ki.se/csp/)をご参照ください。
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