Subject   : ディジタル信号

カテゴリー  : 学術情報 


 ディジタル信号
アナログ信号の大きさを測って, 数値としてのデータを得ることを量子化 (quantization)といいます。
時間とともに変化するアナログ信号を、一定時間おきに何度も量子化を 繰り返します。 そこで得られたデータは数列のような形になり、 これを "ディジタル信号(デジタル信号)" と呼びます。 アナログ信号を電気的にデジタル信号に変えることを、A-D変換といいます。
ものさしで物の長さを計る例で言えば、 1mmおきに目盛りがあれば得られる 数値も1mmおきになり, 最大で0.5mmの誤差が生じます。 これを量子化誤差(量子化ノイズ)といいます。
● 量子化ビット数
量子化を行なって測った数値を最大何ビット(何桁)の2進数で表わすかと いう数値です。 16ビットなら0〜65535の範囲の整数でデータが表現されます。 ビット数が多いほどデータが細かく表現されることになり、 精度が上がり 量子化誤差が減ります。 その代わりA-D変換器やその周りの回路も精度を上げなければなりません。
サンプリング周波数は再生可能な最高周波数と関係がありますが、 量子化ビット数はディジタル信号のダイナミックレンジと関係がります。 具体的には交流信号の直線量子化の場合で、量子化ビット数がnビットの 場合、 ダイナミックレンジ(dB)は
DR(dB) = 6.02×n+1.761
で表わされる. オーディオでは16ビット以上、 電話音声などでは8ビット、 ビデオ信号では8〜10ビットがよく使われます。

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