Subject   : フッ素樹脂

カテゴリー  : 産業・技術 


 フッ素樹脂
フッ素樹脂には多くの種類があり、四フッ化エチレン樹脂(PTFE)が主に用いられているが、その他のフッ素樹脂として、四フッ化エチレン・六フッ化エチレン共重合体(FEP)、四フッ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合体(PFA)、三フッ化塩化エチレン(PCTFE)、エチレン・四フッ化エチレン共重合体(ETFE)など多くの種類がある。いずれのフッ素樹脂も耐薬品性にすぐれ、PTFEやFEPなどは耐熱性にすぐれ、また摩擦係数が小さく、非粘着である。フッ化ビニル、フッ化ビニリデンの重合体も市販されており、耐熱性、耐候性がよいので塗料などに用いられている。しかし、フッ素樹脂は比較的柔らかく、PTFEなどは成形温度が高いため、特殊な設備や方法で成形される。PFAやETFEなども射出成形はできるが、PTFE同様に特殊な設備や方法が必要である。また、フッ素樹脂は摩擦係数が小さいので、その粉末などを他のプラスチックに混合して軸受などの用途に用いることも多い。

● フッ素系熱可塑性エラストマー
熱可塑性エラストマーの一つで、ハードセグメントとしてフッ素樹脂分子、ソフトセグメントとしてフッ素ゴム分子で構成されている。フッ素ゴムとフッ素樹脂の中間的な性質を示し、必要ならば加硫することもできる。耐熱性、耐候性、耐薬品性がすぐれ、透明性が高い。主な用途として、高品質のチューブ、シール材、ダイヤフラム、電線、封止材、フィルム、接着剤(ホットメルト)、フッ素ゴム改質剤などに使用されている。

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