Subject   : ハイパースペクトロメトリィ(hyperspectrometry)

カテゴリー  : 産業・技術 


 ハイパースペクトロメトリィ(hyperspectrometry)
 超多バンドの光学センサ及びそのデータにもとづく一連の処理・解析(利用)技術でimaging spectrometryとほぼ同義。 hyper(超)の範囲は明確に定義されておらず、バンド数10以下をmulti、100までをhyper、1000までをultraとする分類法も打出されているが、実際には大体0.4〜2.35μmの波長域に数百バンドを有するものを指す場合が多い。

 このようなスペクトル分解能の大幅な向上により、岩石・鉱物をはじめ農作物、土壌、海洋諸現象の多分野にわたり従来、困難だった微細な分類/同定精度の改善が期待されている。衛星用としては1996年打ち上げ予定のLEWISが最初であるが、航空機用では224バンドのAVIRISを筆頭にすでに多くの成果が積み重ねられてきている。

 ○  ラインプロファイラ(line profiler)
 リモートセンシングデータは二次元の画像データとして提供されるのが普通であるが、光学センサにおいてスペクトル分解能を極度に追求する場合、一次元のプロファイラ方式を採用してバンド数の増大を図る場合があり、かって航空機用の可視短波長赤外域放射計で512バンドを実現した例がある。  しかし最近は超小型冷凍機による熱雑音の徹底的な軽減策や回析格子等の大幅な改良により、衛星搭載用の画像センサでも数百バンドの計画が進められつつある。
 ⇒ 人工衛星(Artificial Satellite)

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