Subject   : 産業クラスター計画

カテゴリー  : 産業・技術 > エネルギー


 産業クラスター計画
 特定分野の企業、研究機関などがある範囲の地域に集まり、競争しつつ協力して相乗効果を生み出す状態を指す概念。直訳は「(ブドウなどの)房」。  競争戦略論で著名なハーバード大学のマイケル・ポーター教授が提唱した。日本では、文部科学省が地域の研究開発拠点づくりを目指す知的クラスター創成事業を推進。経済産業省も地域競争力を再生する仕掛けとして産業クラスター計画を積極的に進めている

 クラスターとは、本来ぶどうの房を意味しますが、転じて群や集団を意味する言葉として用いられています。産業クラスター計画とは、地域の中堅中小企業・ベンチャー企業等が大学、研究機関等のシーズを活用して、IT、バイオ、環境、ものづくり等の産業クラスター(新事業が次々と生み出されるような事業環境を整備することにより、競争優位を持つ産業が核となって広域的な産業集積が進む状態)を形成し、国の競争力向上を図ることを目指す計画です。

産業クラスターの形成にとって最も重要なキーワードは、イノベーションです。イノベーションとは技術革新とも言われますが、具体的には新たな技術やアイデアをもとに競争力ある製品、商品を市場に送り出し、経済社会に大きなインパクトを与えることを言います。 イノベーションを次々に創出できる環境を地域に整備することが産業クラスター計画の基本です。経済産業省では、そうした環境整備を通して、新たなベンチャー企業や世界に通用する中堅・中小企業等からなる産業クラスターが、地域に形成されることを目指しています。

 ○ 産業クラスター計画
 産業クラスター計画 経済産業省では、平成13年度から地域においてイノベーションやベンチャー企業が次々と生み出される産業クラスターの形成を目指す「産業クラスター計画」を推進しています。現在、全国18のプロジェクトで、地域の経済産業局と民間の推進組織が一体となって、新事業に挑戦する地域の中堅・中小企業約10,200社、延べ560校を超える大学(工業高等専門学校を含む)と緊密に連携、協力しています。

産学官のネットワークを形成するとともに、各種支援策を総合的・効果的に投入し、世界に通用する新事業が次々と展開する産業クラスターの形成を促進します。また、ネットワークの有機的な運営に必要な情報を適時に提供するなど、組織力の強化を機能的にサポートします。 経済産業省では、これらの活動のため、平成21年度において、166億円を関連予算として位置づけています。

参考)http://www.cluster.gr.jp/plan/index.html
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