Subject   : エクイティファイナンス(equity finance)

カテゴリー : 政治・経済


 エクイティファイナンス(equity finance)
 新株発行、CB(転換社債型新株予約権付社債)など新株予約権付社債の発行のように、エクイティ(株主資本)の増加をもたらす資金調達のこと。企業の生成・発展における基本的な財務活動の一つ。エクイティファイナンスによって調達した資金は、貸借対照表において資本の部に入る。

 発行会社から見ると、原則として返済期限の定めない資金調達であり、財務体質を強固にする効果がある。一方で、投資家から見ると、調達した資金が中期的な利益の拡大に貢献する投資に充当されない場合、一株当たりの株式価値が薄まることとなる。また、企業が倒産したときには残余財産の分配順位は金融機関や社債権者などよりも下位になるというリスクがあるため、通常、エクイティファイナンスを実施する場合は、株主に対する合理的な説明が必要になる。

 エクイティファイナンスに対して、債券を発行したり銀行借入するなどして、将来償還や返済の義務を負う形で資金調達することをデットファイナンスという。デット(debt)とは負債のこと。要するに、資金調達した資金が貸借対照表(バランスシート)の負債の部に入るものをデットファイナンス、資本の部に入るものをエクイティファイナンスという。

● 転換社債型新株予約権付社債(CB)
2001年の商法改正で新たに新株予約権制度が創設されたことに伴い設けられたもので、社債に新株予約権が付された形態で発行される債券。

新株予約権とは、株式を一定の条件で取得するための権利で、新株予約権の行使があると、社債部分の金額が、そのために払い込まれたとみなされる。新株予約権の行使によって発行される株式数や、新株予約権を行使できる期間などは、あらかじめ決められており、新株予約権の分離譲渡はできない。

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