Subject   : 減資 (reduction of capital)

カテゴリー : 政治・経済


  減資 (reduction of capital)
 株主から預かった資本金を減額すること。

 多くは経営が悪化した会社が取る手段。資本金を取り崩して損失を穴埋めする。通常は剰余金や法定準備金で損失を埋めるが、それでも足りなくなると資本金に手を付ける。発行済み株式数の削減と、株数を変えずに資本金だけを減らす金額減少の2つの方法が一般的。株数を減らすには複数の株を1株に併合して新しい株券に交換する方法がよく取られる。株価に対する直接の影響はない。例えば50%減資で2株を1株に併合した場合、証券取引所は減資直後の取引価格を2倍に引き上げるので、株主の持つ株式価値は変わらない。

減資には100%減資もある。100%減資といっても資本金がゼロになるわけではなく、減資と同時に増資をして会社を継続させなければならない。

● 権利落ち(ex-rights ; "rights off")
 配当を得られる権利や株式分割の割り当てを受ける権利が消滅すること。
 普通は増資新株の場合に使い、新株落ちともいう。配当金の場合は配当落ちという。株式取引では4日目決済が普通となっているため、株式分割などの権利は割り当て日の4日前に落ち、これらの株のプレミアムに見合って株価が下がることになる。その値段を権利落ち計算値という。

 ⇒ 景気循環(business cycle)

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