Subject   : 政策金利と市中金利

カテゴリー : 政治・経済


 政策金利と市中金利
 中央銀行が政策的に上げたり下げたりする金利を政策金利といいます。  市中金利は、中央銀行の政策金利に対して金融機関の金利をいいます。

● 政策金利(policy interest rate)
  例えば日銀は無担保コール翌日物金利を、米連邦準備理事会(FRB)はフェデラルファンド(FF)金利をそれぞれ政策金利にしている。 中央銀行は政策金利を動かすことによって市中に出回るお金の量を調節し、景気や物価の安定を目指す。景気が過熱気味でインフレ懸念があるときは政策金利を上げて経済を冷まし、逆に景気が減速しているときには下げて経済を刺激するのが一般的。日銀が政策的に動かしている無担保コール翌日物金利は、銀行間で担保を入れずに当日にお金を借りて翌日にお金を返す取引の金利で、代表的な短期市場金利と位置づけられている。翌日物金利が上がれば中長期の市場金利にも上昇圧力がかかりやすい。日銀は翌日物金利を上げ下げすることで様々な期間の金利を動かし、実体経済に影響が及ぶよう促している。

● 市中金利 (money rate、market rate)
  市中金利 は銀行が手形を割り引いたり、担保をとって貸し出したりする場合の金利、預金を受け入れる場合の金利などのほか、コール市場金利なども含まれ種類は多い。しかし、普通、市中金利というときは、市中銀行が貸し出す金利を指す。わが国では市中銀行の貸出金利の推移を示す統計として、日銀が作成・発表する「貸出約定平均金利」などがある。

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