Subject   : 通貨スワップ(currency swaps)

カテゴリー : 政治・経済


 通貨スワップ(currency swaps)
 ドルと円など異なる通貨建ての債務を交換する金融取引。 通貨交換

 ドルと円など異なる通貨建ての債務を交換する金融取引。  日本では1984年4月に外国為替取引の実需原則が撤廃されてから広がった。外債を発行する日本企業が為替リスクを回避するため、外債を実質的に円債務に切り替える手段として普及しており、海外で資金調達する日本企業にとって欠かせない金融取引。固定金利となっている債務同士を交換するのが一般的で、元本交換に際しては取引時点での為替レートを適用する。債務を交換するスワップ取引には通貨スワップのほか、ドル固定金利建て債務とドル変動金利建て債務という具合に同一通貨建てで金利だけが異なる債務を交換する金利スワップもある。

● 通貨スワップ取引(swap transaction)
 為替を売買する当事者が、直物為替と先物為替の売買注文を同時に出すこと。  貿易業者が為替銀行との間に結んだ為替予約の期限を延ばしたり、銀行が自行の外国為替の持ち高を調整したりするために行う。現物取引などのリスク回避手法の一種。直物を売って同時に同額の先物を買う、あるいは逆に直物を買って先物を売るなどの場合がある。

● 通貨オプション(currency option)
 通貨を一定価格で売買する権利のこと。売る権利をプットオプション、買う権利をコールオプションという。  輸出入企業が決済時の為替変動リスクを回避する場合に利用するほか、銀行や投資家は値ざや稼ぎを目的としてオプションを売買する。例えば、実勢相場が1ドル=90円のとき、3カ月後に1億ドルの輸出代金を円に換えたい企業があるとする。将来円高・ドル安が進むと思えば、1ドル=85円でドルプットを購入しておく。3カ月後に実勢相場が1ドル=80円になっても、オプションを行使して1ドル=85円でドルを円に換えることができる仕組み。ただし、オプション料が必要になる。
 ⇒ 

[メニューへ戻る]  [HOMEへ戻る]  [前のページに戻る]