Subject   : 銀河系(Galaxy)

カテゴリー  : 宇宙科学 


 銀河系(Galaxy)
 galaxyの頭文字が大文字のGで始まるときは、夜空で天の川として見られる我々の天の川銀河を意味する。

銀河系は2000億個の恒星が集まった巨大な回転円盤である。我々の太陽系もその一つにすぎない。この円盤は多量の星間物質(ガス)や磁場、宇宙線で満たされている。回転によって円盤には渦巻構造が発生し、それに伴う銀河衝撃波で星間物質が圧縮されて、星が形成される。  渦状腕では、超新星爆発や銀河衝撃波で供給されたエネルギーにより星間物質や磁場が、宇宙線と一緒に吹き上がっている。このように円盤は熱いガスに満ちている。

 ○ 銀河系
太陽系を含む多数の恒星を主体とする天体の集団。直径約10万光年、中心の厚さ1.5万光年の凸レンズ状に分布し、渦巻き状の構造をもち、回転運動をしている。中心の核部分は古い恒星からなり、円盤状の部分は若い恒星や散開星団・星間物質からなる。その外側には約130個の球状星団などが直径約15万光年の球状に分布しており、ハローとよぶ。中心は射手座(いてざ)の方向にあり、太陽系は中心から約3万光年離れた所にある。天の川銀河。

 ○ 銀河中心(galactic center)
我々の銀河系の中心領域のことで、ここでは非常に高温の ガスが存在する。しかし、星間物質が非常に高い密度で集中しているので、光学的には見ることはできない。電波や赤外線の観測で、局所的でコンパクトな電波源である。射手座Aは銀河の中心とされており、銀河座標の原点として使われている。
 ⇒ 銀河(galaxy)

[メニューへ戻る]  [HOMEへ戻る]  [前のページに戻る]