Subject   : 三次元コムフィルター(3次元YCS)

カテゴリー  : 映像・ビデオ 


 三次元コムフィルター(3次元YCS)
フレーム(30分の1秒)の間で色信号の位相が180度異なっているというNTSC方式の原理を応用し、フレーム間で輝度/色信号分離動作を行なう回路。処理は静止画部分に限定されるが、各種ノイズが抑えられる。

TVの信号は、モノクロ画像の輝度信号Yと、カラー信号Yを混ぜて送信されてきます。 それを分離させるのがYC分離です。 この時、水平/垂直/時間の3次元成分で分離を行うのが3次元YC分離です。

フレームでも隣接したフレーム同士では、その絵の情報の中に変化のない部分=静止した相関のある部分を持っています。そこで現在と前後の計3枚のフレームから動きのない部分を見つけ出しその部分を足し引きしてやると、より完全なYC分離が可能になります。
NTSCの場合、クロマは隣接ライン間での位相反転の他にフレーム毎に見ても同じ位置の走査線で位相が反転するように作られています。したがってフレーム毎の足し算ではクロマが除去され、逆に引き算ではYが除去されます。
これを実現するには画面丸ごとの情報を複数記憶できる大量のメモリーと、画面の中で動いている部分と静止している部分をきっちり分離する高度のロジックが必要

● コムフィルタ(comb filter)
信号にそれ自身を遅延させたものを追加することで干渉を生じさせるフィルタ回路の一種である。くし形フィルタまたはくし型フィルタとも。コムフィルタの周波数特性は一定間隔のスパイク状になり、図示すると櫛のように見える。
CICフィルタ(カスケード積分コムフィルタ)は、サンプリング周波数変換の際のアンチエイリアスによく使う。

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