Subject   : グルタミン(Gln)

カテゴリー  : 話題のことば > アミノ酸


 グルタミン(Gln)
グルタミンは筋肉内に豊富に存在するアミノ酸の一つです。
グルタミンは細胞の栄養成分でもあり、多くのエネルギーを必要と するときには優先的に使われやすいため、激しい運動の後などに 失われやすいアミノ酸です。
筋肉におけるアミノ酸組成の30-50%以上がグルタミンです。 からだでグルタミンが不足してくると、筋肉が自分自身に含まれる ルタミンを供給しようとします。 グルタミンの補給は、筋肉のタンパク合成に関わっており激しい運動後の 筋肉の破壊を防ぐ効果があり、トレーニング後の筋肉疲労の回復を 早めます。
また免疫に関係する細胞や組織のエネルギー源として使われやすい アミノ酸であることから、グルタミンを摂取することにより免疫力の アップが期待できます。
もう一つグルタミンの重要な役割として、胃腸粘膜の保護作用が あります。グルタミンは、胃腸粘膜を形作る細胞の合成を促進する ことにより、食物の消化吸収や腸からの病原菌の侵入を防ぐ といった効果を示します。
アミノ酸としては非必須アミノ酸ですが、ストレスが溜まった時、 激しいトレーニングをした時や怪我をした時など、体調によっては 補給する必要のあるので、準必須アミノ酸と言われます。

グルタミンの主な機能
・ グルタミンは、筋肉作りをサポートします。
・ グルタミンは、免疫増強効果があります。
・ グルタミンは、胃腸を保護します。

■ グルタミン合成
 グルタミン合成酵素(glutamine synthetase:GS)は、グルタミン酸とアンモニアを結合させ、グルタミン(Gln)を生成する。  L-グルタミン酸(Glu)+アンモニア(NH3+)→L-グルタミン(Gln)  この反応には、ATP、Mg2+が必要。  この反応は、特に、脳でのアンモニアの解毒や、腎臓でのアンモニア排泄に、重要。  グルタミン酸とグルタミンは、グルタミン合成酵素とグルタミナーゼにより、相互に変換される。
 ⇒ グルタミン酸(glutamic acid)

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