Subject   : フコイダン

カテゴリー  : 話題のことば > 


 フコイダン
フコイダンとは、海藻の表面にあるヌルヌルとした成分のことで食物繊維の一種。昆布やワカメ、ひじき、モズクなどに含まれている。特に沖縄モズクにはフコイダンが豊富に含まれている。
フコースを構成糖とし、それに硫酸やウロン酸が結びついた物質である。ほかの多くの多糖体と同じく、このフコイダンにも抗腫瘍作用が認められるという学術研究が発表され、海藻由来の抗腫瘍物質として注目を集めるようになった。
腸内細菌の栄養源となり腸の働きをよくする(整腸作用)や コレステロールを低下させ、血液をサラサラにする働き 、 アレルギーを改善したり、免疫を強化する働きなどが確認されています。
フコイダンは、細菌に感染した細胞を死滅させる働きのあるナチュラルキラー細胞を活性させる働きがあり、抵抗力の向上につながるとされている。また、コレステロールや中性脂肪を抑制する働きもある。 フコイダンのヌルヌルには胃の粘膜を保護し、胃潰瘍などの原因となるピロリ菌などを体外に排出する働きもあるとされている。
【アポトーシス誘導作用 】
モズク(オキナワモズク)から得られたフコイダンの抗ガン効果が発表されたが、この研究では、ガン細胞を皮下に移植した10匹ずつのマウス2群に対し、1群にはオキナワモズク由来フコイダンを2日間投与、もう1群は何の処置もせず飼育し、30日間後に解剖してガンの大きさを比較したところ、フコイダン投与のマウスは、10匹中6匹のガンが完全消滅、残る4匹のガンも無投与の対照群に比べて、その大きさが1/10から半分になっていた、と報告している。
 オキナワモズクはまた、他の海藻類に比して純度の高いフコイダンが得られることも明らかにされている。琉球大学の研究によると、オキナワモズクのフコイダンの構成糖の大部分はL−フコースで、他にわずかに含まれるD−キシロースとともに、その機能性が発揮されると考えられている


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