Subject   : エリスロポエチン(EPO)

カテゴリー  : 話題のことば > 健康維持


 エリスロポエチン(erythropoietin)
哺(ほ)乳類の乳に含まれている糖たんぱく質です
糖質のエネルギー代謝のときに必要なビタミンB1の働きを高めると考えられています。
 貧血を予防する 血液中の赤血球数が減少して貧血状態になると、血中のエリスロポエチン濃度が上昇して造血機能を活発にします。赤血球数が十分なときは血中濃度が低下することから、赤血球数をコントロールする働きがあると考えられています。

エリスロポエチン(erythropoietin;EPO)とは、赤血球の産生を促進するホルモンで、主に腎臓で生成される。腎臓のどこで産生されているかは定かではなく、傍糸球体装置や尿細管傍細胞、血管内皮細胞などが挙げられている。また若齢動物では、肝臓で合成されるものも多い。分子量は約34000、165個のアミノ酸から構成されている。 血液中のエリスロポエチンは、貧血、赤血球増加症などの鑑別診断に用いられる。
エリスロポエチンは、赤血球を増やすホルモンです。主に腎臓で作られています。赤血球は酸素を運ぶ役目をしています。からだが『酸素が足りない』と感じると、エリスロポエチンが作られ、酸素の運び屋『赤血球』が増えます。

医薬品としては、エポエチンアルファ(商品名エスポー)、エポエチンベータ(商品名エポジン)といった遺伝子組換えによるエリスポエチン製剤があり、腎性貧血に用いられる。
赤血球の増加効果に着目し、かなり以前から持久力を高める目的で自転車競技やサッカー等のドーピングに使用されているとの指摘がある。しかし元々体内に存在する自然物質でその使用の判別が難しい為、主にヘマトクリット(血液中に占める血球の容積率)の許容値を規定する事でドーピングの規制を行っているケースが多い。

分子式 C809H1301N229O229S5
分子量 18,235,96

 腎臓の病気の種類によっては、赤血球が十分作られず、貧血になることがあります。治療には、人工的に作られたエリスロポエチンが使われます。  患者さんにエリスロポエチンを使うと、赤血球が増えて貧血が良くなります。  副作用は、赤血球の量が増えすぎた時に起こってきます。最悪の場合は、命を落とすこともあります。
 赤血球が増えすぎた状態というのは、道路が車で渋滞した時と同じです。  普段はスムーズに車が走る道路も、渋滞すると車の流れは滞ります。行きたい場所になかなか進めないし、事故が起きやすい状況です。血管を道路、赤血球を車と考えると理解しやすいでしょう。

 ⇒ ホルモンがつくられる部位と機能

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