Subject   : 卵胞刺激ホルモン(FSH)

カテゴリー  : 話題のことば > ホルモン


 卵胞刺激ホルモン(FSH)
follicle stimulating hormone
下垂体前葉より 分泌される,分子量35,000,αおよびβサブユニットから成る糖蛋白ホルモンの一種である。分泌は視床下部のLH-RHにより促進され,性腺から のステロイドホルモンにより抑制される。半減期はヒトで4時間と70時間の二相性を示す。 LHと共に 下垂体の性腺刺激ホルモンの産生・分泌能の評価に有用である。男性では睾丸の間質細胞を刺激して,男性ホルモンの分泌促進。女性では卵胞の成熟促進及び,エストロゲン,プロゲステロ ンの分泌促進をする。また,性腺機能異常においては,その原因が視床下部性,下垂体性,性腺性等のいずれかを鑑別するのに有用である。

・分泌は脈動 的なパルス状で,性別,年齢,月経周期により差がある
・出生後急激に増加し,1ヶ月で最大値 となり,思春期の発来まで低値,思春期より成人値となり,閉経後の女性では,著明に上昇。

△ 高値疾患
・ 卵巣性無月経 ・ Turner症候群 ・ Kleinfelter症候群・ 精巣性女性化 症候群

▼ 低値疾患
・ 汎下垂体機能低下症 ・ Sheehan症候群 ・ Kallman症候群 ・ 神経性食思不振症

 ⇒ ホルモンがつくられる部位と機能

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