Subject   : ナノポリマー(Nanopolymers )

カテゴリー  : 産業・技術 > 材料技術


 ナノポリマー(Nanopolymers )
 「高分子(ポリマー)」とは、モノマー(単量体)と呼ばれる化合物が、数万〜数百万結合してできた巨大な分子である。分子構造は、直線状のポリマーがほとんどであるが、最近は、多様な形状や構造の高分子、分子集合体の合成や設計が行われている。

 特に、最近の高分子合成技術の発展に伴い、設計・合成可能な高分子トポロジー(かたち)の種類は大きく広がって、直鎖状高分子だけでなく、デンドリマー(樹木状ポリマー)、スターポリマー、ハイパーブランチドポリマー(多分枝ポリマー)、大環状ポリマーなど、数多くの高分子が報告されている。
 これらの高分子は、直鎖状高分子と違った物性を示すこと、モノマーレベルでの反応制御、構造制御が可能なこと、また、高分子それ自体がナノスケールの分子であるためナノテクノロジー材料としての注目が集まっている。  
 ナノスケールで、高次に精密設計された構造を持つ高分子は、さまざまな精密機能や特性を発揮することが見出されている。特に、モノマーが規則的に分枝し、分子量が完全に制御された巨大分子のデンドリマーは、ナノ高分子材料として大きく期待を集めている。

◆ 応用分野
ハイソリッドコーティング材料への応用。 エレクトロニクス、フォトニクス、マグネチクス、メカニクス、バイオニクスを指向したナノデバイス、ナノマシンへの創製への応用。 

● デンドリマー(Dendrimers)
規則正しく枝分れした樹木状高分子化合物の総称である。モノマーが規則的に分枝し、分子量が完全に制御された巨大分子「デンドリマー」は、分子量の制御のみならず、分枝のサイズや形状までも予想することができると言われ、ナノ高分子材料として大きく注目されている。
 ⇒ ナノテクノロジー(Nanotechnology)

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