Subject   : 粒径分布 (particle size distribution) 

カテゴリー  : 産業・技術 > 材料技術


 粒径分布 (particle size distribution)
 一般には粒度分布と呼ばれる。

 粉体は天然で存在するものにせよ、生産工程でつくられるものにせよ必ず大きさの分布をもっている。粒径分布とは粉粒体の粒径を適当な粒子間隔をえらんで、これらの間隔に属する粒子数(頻度)を測定し、横軸に粒子径をとり、ヒストグラム、頻度曲線、累積曲線などにより表したものである。

 粒径分布を測定する方法としては、比較的あらい粒子に対しては標準ふるいによるふるい分けが用いられ、ふるい分け域以下の試料に対してはストークスの法則に基づく沈降法が広く利用されている。通常、沈降法では一定の距離hを沈降するのに要する時間tを測定してそれから粒子径を求めるのが普通である。

 濁り度の時間的変化を測定する光透過式粒度測定法も沈降法の一種である。光透過法の原理はLambert-Beerの法則で入射光強度と透過光強度の比は粒子濃度、光路長の関数であるとともに、ある粒径の二乗とその粒径成分の単位重量、当たりの粒子数の積の関数でもあることに利用しているのである。特に微小な粒子に対しては光線やX線の散乱も利用される。光学顕微鏡や電子顕微鏡を用いて顕微鏡法は粒子の種類や粒径範囲などに制限のないのが特徴であるが他の方法に比べて測定粒子個数がきわめて少ないために精度は低い。

○レーザ回折式粒度分布測定 (laser diffraction particle size analysis)
 

 ⇒ 粉末製造技術

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