Subject   : 小進化と大進化 (microevolution, macroevolution)

カテゴリー  : 学びの館 > 地学 


 小進化と大進化 (microevolution, macroevolution)
 小進化とは、種分化に至る前の小さな時間スケールで生じる集団中の遺伝的構成の変化をいう。 大進化とは、種分化以上の大きな時間スケールで生じる集団中の遺伝的構成の変化をいう。

<出典:biology>

 ○ 小進化
 交配が遺伝子的に可能な範囲での進化のことです。  負の自然選択の中で、指向性選択がこの進化を起こしていると考えられます。  この小進化は、地理的隔離などで簡単に発生します。地理的な生物の模様の違いなどの、いわゆる品種改良などの変異が小進化です。現在、意見がまっぷたつに分かれているのが、この小進化の蓄積が大進化になるのかということです。 表現型が獲得形質のことであれば、小進化は獲得形質に左右されることになります。

 ○ 大進化
 交配ができなくなるほどの変異のことです。隔離(地理的・性的にかかわらず)による交配の不可能は交配可能とみなされます。種が離れすぎているため交配を行ったとしても(受精しても)発生が不可能な状態が交配不可能です。  小進化が大進化になることが疑問視されている最大の理由が、遺伝子の進化速度の遅さが、化石からしばしば見られる、飛躍的な進化の速度と矛盾することです
 ⇒ 自然淘汰説(natural selection theory)

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