Subject   : リキュール (Liqueur)の種類と特徴

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 リキュール (Liqueur)の種類と特徴
リキュールとは、スピリッツ(蒸留酒)に薬草や果実などの香味成分を加え、別の味わいと香りや色に仕上げた酒の総称である。植物性成分を用いたものが多いが、動物系の乳、卵などを利用したものもある。リキュールの語源は、ラテン語の「液体」という意味を持つ(liquor)と「溶けこませる」という意味を持つリケファケレ(liquefacere)の2つの説があるが、いずれにしろ、それら変化しリキュールになったといわれている。 現在、リキュールの製造にあたっては、蒸留法、浸漬(しんし)法、エッセンス法などが使われているが、実際にはいずれか一つの方法だけでつくられるのはまれで、たいてい、二つ以上の方法を併用している。

● 蒸留法 スピリッツに果実やハーブを浸漬してから蒸留する方法。その蒸留液に砂糖などで甘みを加えたり着色したりする。高級リキュールに多い製法。
● 浸漬(しんし)法
リキュールの製法の中では、最も古くからある手順。ブランデーやスピリッツなどのアルコールに果実やハーブなどの原料を浸漬して、香りや味をつけるという製法。日本の梅酒がこれに相当する。
● エッセンス法
スピリッツに天然または人工のエッセンスで香りを付ける方法で、さらに甘みを加え、着色する。
一般的には香味成分の主原料により分類されることが多い。果実系、薬草・香草系、ナッツ・種子・核系、特殊系、なお日本では酒税法上、レディーメイドの瓶詰め、缶詰カクテル類もリキュールに分類される。
分類 細分類 リキュールの種類
【果実系】
オレンジやチェリー、カシスなどに代表されるフルーツ系のリキュール。リキュール本リアの薬用効果よりも香りや味わいに重点をおいている。カクテルや製菓などに欠かせない存在となっている。
果皮系 ホワイト・キュラソー、オレンジ・キュラソー、マンダリン、レモン
果肉系 チェリー、マラスキーノ、アプリコット、ペア、ピーチ、カシス、フランボワーズ、その他のベリー、アップル、メロン
トロピカルフルーツ系 バナナ、パッションフルーツ、ココナッツ、ライチ、パイナップル、マンゴ、キーウイ
その他 その他のフルーツ
【薬草・香草系】
ハーブやスパイスなどを中心とする薬草や香草は、最も重要なリキュールの副原料。この素材なしにリキュールは存在できないほどだ。中世、薬として飲まれていたリキュールは、ほとんどこの系統で、最も歴史がある。
薬草重視系 アブサン、シャルトリューズ、ヴェルヴェーヌ・ヴェレ、ベネディクティン、ストレガ、イエーガーマイスター
アニス系 リカール、パスティス、アニゼット、ウゾ
ウイスキー系 ドランブイ
香草重視系 ペパーミント・ジェット、クレーム・ド・メンテ
ビター系 スーズ、カンパリ
茶系 紅茶、緑茶、ウーロン茶ベースのもの
【種子系】
果実の種子、ナッツ類、コーヒー豆、カカオ豆などを原料にしたリキュール。いずれも濃厚な香味が特徴。食後に飲むのに適している。
核系 アマレット
ナッツ系 ヘーゼルナッツ、くるみ、その他のナッツ
種子系 カカオ、コーヒー

その他特殊なものとして、クリーム、フルーツ・クリームや アドヴォガードなども使われる。 私はモーツァルト・ チョコレート・リキュールが好きです。

参考)お酒の豆知識

 ⇒ お酒について知りたい

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