Subject  : その他の寄生虫

カテゴリー: 健康・医療情報 


 その他の寄生虫
 ● 糞線虫(回虫)
多湿の熱帯地方や米国南東部で発生
感染源:土壌に混じった便(幼虫)
侵入部位:皮膚(主に足)
症状:みぞおちの痛み。下痢、線状のじんま疹や発疹、喘鳴や喘息様呼吸器症状
治療:イベルメクチン

 ● 旋毛虫(回虫)
感染源:ブタ、クマ、ウマやさまざまな肉食動物の筋肉組織
侵入部位:口(生きた旋毛虫が入っているシスト)
症状:下痢、腹痛、微熱、筋肉痛、脱力感、発熱、上まぶたの腫れ
治療:メベンダゾールまたはアルベンダゾールの内服

 ● 小形条虫(条虫)
感染源:環境中に放出された虫卵
侵入部位:口
症状:下痢、小児の重症感染症では腹部不快感 便中に虫卵
治療:プラジカンテル 、ニクロサミド

 ● エキノコッカス
ヒツジやウシの畜産地域で発生。野生動物も感染
感染源:動物の糞
侵入部位:口
症状:肝臓や肺の腫瘤、腹痛、胆管疾患、胸痛、せきとともに血やシストの内容物を喀出
診断:肝臓や肺に嚢胞、血液中に条虫に対する抗体、胸部X線検査の異常所見 治療:アルベンダゾール 、高濃度食塩水をシストに注入した後に吸引

 ● トキソカラ
トキソカラ症は臓器幼虫移行症とも呼ばれ、回虫の1種であるイヌ回虫またはネコ回虫の幼虫が起こす感染症
感染源:イヌ回虫またはネコ回虫の幼虫
侵入部位:口
症状:発熱、せきや喘鳴、肝臓の腫大が典型的な症状です。発疹や脾臓の腫大もみられ、肺炎が繰り返し起こることもあります。
診断:肝臓の腫大、肺の炎症、熱、好酸球の増加、トキソカラの抗体 予防:イヌやネコの寄生虫の駆除、砂場の糞防止
 ⇒ 寄生虫

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