Subject  : めまいの薬

カテゴリー: 健康・医療情報 > 


 めまいの薬 
 回転性(ぐるぐる回る)のものと非回転性(フラフラする)のものがある。 回転性のめまいは、自分の周囲や景色がグルグル回るように感じるめまいです。吐き気を伴ったり、実際に嘔吐してしまうこともあります。

 【原因】
回転性めまいは、多くは耳に原因があります。  耳の奥にある内耳には体のバランスを保つ機能があるので、内耳が障害されると回転性めまいを起こすことがあるのです。
 内耳には、体の回転を感知する三半規管や重力を感知する耳石器があります。そこから情報を得ると、前庭神経を通して脳へ伝えられます。この過程で異常があると体のバランスが崩れてめまいを起こします。前庭神経炎がめまいの原因となるのもこのためです。

耳鳴りや難聴を伴う場合は、メニエール病や突発性難聴、外リンパ瘻(がいりんぱろう)などの可能性があります。

耳が原因のめまいのうち、耳鳴りや難聴を伴わない場合は、良性発作性頭位めまい症(BPPV)、 前庭神経炎などです。 良性発作性頭位めまい症は、この耳石が何らかの原因(加齢や外傷など)で耳石器から剥がれ、それが三半規管の中に入ったり、タンパク質などが粒子となり管の中に溜まって、リンパ液の流れが乱れるために起こると考えられています。
 【症状と診断】




 【治療】
 症状を和らげるために、 内耳の血流を改善する「循環改善薬」 めまいそのものを抑える「抗めまい薬」 めまいへの不安やストレスが強い場合には「抗不安薬」  などを服用します。

 ● ベタヒスチン(商品名はメリスロン)
 ベタヒスチンは、耳の奥に位置する「内耳」と呼ばれる部分の血管に作用して、血管を広げたり、血液の流れをよくすることで、ぐるぐると回転するようなめまいの症状を和らげる薬です。主にメニエール病という難病に指定されている病気によっておこるめまいの症状を和らげるために使用されることの多い薬ですが、そのほかのめまいの症状の治療にも使われています。

ベタヒスチンの副作用として、発疹などの過敏症状が現れる可能性があると報告されています。また、そのほかの副作用として吐き気や嘔吐を伴う場合もあります。眠気を感じる場合もあります。 妊娠している方や妊娠している可能性のある方は、胎児に影響を与えてしまうこともあります。ほかの薬などを服用している方も、薬の相互作用によって作用が強まって副作用が出やすくなったり、逆に作用が弱まって十分な効果が得られない場合もあります。

 ● セファドール
 セファドールは、内耳にある前庭部分の神経路の調整を行う作用などがあります。セファドールの主な成分はジフェニドール塩酸塩という成分で、セファドールは商品名のことです。セファドールは椎骨の動脈の血流をよくすることで、耳の奥の内耳にある前庭と脳を結ぶ神経を調節し、内耳の障害によっておこるめまいを和らげます。

セファドールを使用する際には、腎機能障害や緑内障、前立腺肥大などの尿路閉塞性疾患がある方は、症状を悪化させることがある。主な副作用として、口渇、食欲不振、胸やけ、浮動感・不安定感、顔面熱感、動機、幻覚、発疹、じんま疹、眼の調節障害、散眼などが報告されています。

 ● アデホスコーワ
 アデホスコーワは、血管を拡張させる作用を持ち、血流を増やして代謝をよくすることで臓器の機能を改善させる作用があります。アデホスコーワは、頭部外傷後遺症によるさまざまな症状の改善や、うっ血性心不全、急性胃炎、急性心不全、消化管の機能低下による慢性的な胃炎、またメニエール病や内耳の障害によっておこるめまい症状の治療などに使用されることの多い薬です。

副作用は、胃腸障害や吐き気、かゆみなどの症状です。主な副作用として、胃腸障害、吐き気、かゆみなどが報告されています。
 ⇒ 

[メニューへ戻る]  [HOMEへ戻る]  [前のページに戻る]