Subject  : ナファモスタット(Nafamostat)

カテゴリー: 健康・医療情報 > 薬学 


 ナファモスタット(Nafamostat)
 ナファモスタット(Nafamostat)はセリンプロテアーゼ阻害薬の一つであり、抗凝固薬に分類される。急性膵炎の症状改善にも用いられる。即効性の蛋白質分解阻害効果があり、血液透析に際してフィブリノーゲンが分解してフィブリンとなることを防ぐ。鳥居薬品が開発し、2019年4月に製造販売承認を日医工に譲渡した。商品名は「フサン」で、後発医薬品もある。

 ▼ 副作用
 ショック、アナフィラキシー様症状、高カリウム血症、低ナトリウム血症、血小板減少、白血球減少、肝機能障害、黄疸。

 ■COVID-19に対する効果
 2020年3月18日、東京大学医科学研究所(井上純一郎教授ら)は、新型コロナウイルスの感染を阻止する可能性があるとして、国立国際医療研究センターなどと患者に試験投与を開始すると発表。国内では5つ目の治験薬剤になる。
 ⇒ 開発中のCOVID-19の治療薬

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