Subject  : サルコペニアとフレイル

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 サルコペニアとフレイル
 サルコペニアとは、加齢や疾患により、筋肉量が減少することで、握力や下肢筋・体幹筋など全身の「筋力低下が起こること」を指します。 または、歩くスピードが遅くなる、杖や手すりが必要になるなど、「身体機能の低下が起こること」を指します。

サルコペニアは、筋肉が減り、からだの機能が低下した状態を指します。握力が低下しているか(男性26s未満、女性18s未満)、または歩く速度が低下していて(0.8m/秒以下)、検査で筋肉量が基準より減少していることが認められると、サルコペニアと診断されます。

フレイルとは、加齢に伴う予備能力の低下のため、ストレスに対する回復力が低下した状態を指します。サルコペニアよりも広い範囲を含む概念で、身体的な問題のほか、認知機能の衰えなどの精神・心理的問題、独居や経済的困窮などの社会的問題などから成り、要介護状態の前段階と位置づけられています。フレイルの人はサルコペニアを合併することも多く、サルコペニアがフレイルの引き金にもなりかねません。

サルコペニア、フレイル、ロコモはどれも高齢者の健康を考えるうえで重要視されている概念です。サルコペニアに気をつけることは、フレイル、ロコモ対策のためにも大切です。

 ■ ロコモ
 。ロコモは「ロコモティブシンドローム」の略で、運動器(骨・関節・筋肉・神経など運動するために必要なからだのしくみ)の障害のために移動機能の低下をきたした状態をいいます。サルコペニアはロコモの要因の一つです。
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