Subject  : ヒドロクロロチアジド

カテゴリー: 健康・医療情報 > 薬学 


 ヒドロクロロチアジド
 体の余分な水分を塩分とともに尿に排出します。その結果、むくみがとれて血圧も下がります。同時に心臓の負担も軽くなります。

腎臓の遠位尿細管で塩分(ナトリウム)と水分の再吸収を抑え、尿の量を増やします。そして、血液の余分な水分を減らして血圧を下げ、また心臓の負担を軽くします。なお、腎性尿崩症においては近位尿細管での水分の再吸収促進作用が優勢となりかえって尿量が減少します。 特徴 チアジド系の利尿薬です。日本では処方される機会が少ない系統ですが、海外のいくつもの臨床試験で、寿命を延ばすことが証明されています。少量であれば副作用もほとんどなく、併用薬としても優れています。また、古くからある薬で、値段(薬価)が安いというメリットがあります。

おもに、高血圧症の治療に使用されています。血圧を適切に保つことは、将来起こるかもしれない脳卒中や心臓病、腎臓病を防ぐことにつながります。

 ▼ 主な副作用
 少量であれば、副作用はほとんどでません。飲み始めの体のだるさは、徐々に慣れてくるものです。
服用量が多いと、脱水を起こしたり血圧が下がりすぎて、強いめまいや立ちくらみを起こすことがあります。とくに高齢の人、また他の薬と併用するときに注意してください。
再生不良性貧血..だるい、動悸、息切れ、発熱、喉の痛み、皮下出血(血豆・青あざ)や歯肉からの出血。
低ナトリウム血症..だるい、吐き気、嘔吐、意識もうろう、意味不明な言動、けいれん。
低カリウム血症..だるい、筋力低下(力が入らない)、便秘、動悸、脈の乱れ。
急性近視、閉塞隅角緑内障..急激な視力の低下、目が痛い、見えにくい、かすんで見える(光の回りに虹の輪)、充血、頭痛、吐き気

 ⇒ 心臓病(循環器疾患)の薬と働き

[メニューへ戻る]  [カテゴリー一覧]  [HOMEへ戻る]