Subject  : ヘルペス(Herpes)

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 ヘルペス(Herpes)
 Herpes(疱疹)という言葉は、小水疱(小さいみずぶくれ)が集った急性炎症性皮膚疾患のことをいっていま す。19世紀になって妊娠性疱疹、疱疹状膿痂疹、疱疹状皮膚炎、単純疱疹、帯状疱疹などの水疱性病変を作る疾患 のみに使われるようになりました。しかし、現在は単にヘルペスというときは、単純疱疹、または帯状疱疹をさしています。

ヘルペスウイルスというと一般には,口内炎を思い浮かべる方が多いのじゃないかと思いますが,実はこのウイルスは2本鎖のDNAを持ったDNAウイルスに属しており,このウイルスの仲間には単純ヘルペスウイルス,水痘・帯状疱疹ウイルス,EBウイルス,サイトメガロウイルスなど8種類があります.いずれも神経が大好きで神経に感染して感染が治った後も何十年も潜んでいることがあるのです.

人に感染するヘルペスウイルスは8種類あります。誰もがこれらのいくつかのヘルペスウイルスに感染しているといわれており、特に「単純ヘルペス1型」「水痘・帯状疱疹ウイルス」「エプスタイン・バーウイルス」「サイトメガロンウイルス」「ヒトヘルペスウイルス6」「ヒトヘルペスウイルス7」の6種類のウイルスには、多くの人が大人になるまでに感染しています。

 【単純ヘルペスの特徴】
 ピリピリとした痛みを感じた後、皮膚表面に小さな水ぶくれがたくさんでき、痛みも伴うのが単純ヘルペスの典型的な症状です。症状が現れる場所によって「口唇ヘルペス」「歯肉ヘルペス」「顔面ヘルペス」「上肢ヘルペス」「性器ヘルペス」というように区別されます。水ぶくれが数個できるものから全身に発疹が広がるものまで様々です。痛みは軽く、痛痒い程度ですが、陰部の場合、痛みは特に強くなります。広範囲に症状が現れた場合、帯状疱疹との区別が困難になります。この単純ヘルペスウイルスは一度感染すると死滅することがなく、感覚神経の神経節に潜り込み、過労やストレス、病気などの体調変化をきっかけに何度でも再活性化して症状を引き起こします。再発を繰り返せばより多くのウイルスが神経節に潜伏することとなり、再発リスクが更に高まります。

単純ヘルペスウイルス2型は、2〜10%の人が感染するといわれており、性器やでん部などの下半身で発症しやすく再発を繰り返します。単純ヘルペスウイルス2型の起こす代表的な病気は、性器に水ぶくれを発症する「性器ヘルペス」です。

 【水痘・帯状疱疹ウイルス】
 水痘・帯状疱疹ウイルスは帯状疱疹の原因となるウイルスです。子ども時に初めて感染すると、水ぼうそうとして発症します。その後、大人になって帯状疱疹として再発することが知られています。
 ⇒ 皮膚疾患

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