Subject  : ジスキネジア

カテゴリー: 健康・医療情報 


 ジスキネジア
 ジスキネジアとは、口をもぐもぐさせる・舌を左右に揺らす・手が常に動いているなど、自分の意志では止めることができない不自然で不規則な動きのことを指します。

ジスキネジアは、老化などによって大脳の基底核と呼ばれる部位に何らかの障害が生じることによって引き起こされると考えられています。また、抗精神病薬を長期間にわたって服用すると、脳の機能が変化してジスキネジアを発症することがあります。このようなジスキネジアを“遅発性ジスキネジア”と呼び、日常生活に支障をきたし得る副作用として精神疾患治療中の方を悩ませてきました。

ジスキネジアは治療が難しく、特に薬の副作用によるものの場合は原因となる薬の変更や減量が必要となるため、病気の治療に影響が生じる可能性があります。しかし近年では、ジスキネジアに対する手術や新薬の開発なども行われています。

【原因】
 ジスキネジアは大脳の基底核と呼ばれる部位に何らかの障害が生じることで発症すると考えられています。
大脳基底核にはさまざまな神経が通っており、随意運動(自分の意志で体を動かすこと)、目の動き、学習、記憶などさまざまな機能をつかさどっています。その中でも、円滑な随意運動をするには神経伝達物質の一種である“ドパミン”と呼ばれる物質が必要です。
ジスキネジアは大脳基底核の障害によって、このドパミンがつかさどる随意運動が円滑に行えなくなることで生じる症状とされています。高齢者や糖尿病患者に発症するケースが多いとされていますが、明確な発症メカニズムは解明されていません。

一方、ジスキネジアは薬の副作用として発症することもあります。特にドパミンが大脳基底核に作用するのをブロックするタイプの抗精神病薬を長期間服用することで、ドパミンが結合する“受容体”が過敏になって発症するジスキネジアを“遅発性ジスキネジア”と呼びます。また、ドパミンが不足することで発症するパーキンソン病などでは、ドパミンを補充する治療が行われるため、ドパミンが過剰になった場合はジスキネジアを発症することがあります。

【症状】
 ジスキネジアは、口をもぐもぐ動かす、舌を左右に揺らす、歯を食いしばる、目が閉じられない、手足が勝手に小刻みに動く、手に力が入るなど、本人に動かそうという意思がないにもかかわらず筋肉の収縮が生じて不自然で不規則な運動が生じる症状のことです。多くは、口や目など顔面に生じますが、手足などに発生することも少なくありません。 自分の意志で止めることができないのが特徴であり、周囲から“落ち着きがない”と捉えられてしまうなど、社会生活に支障をきたすこともあります。また、重症な場合には、ものが飲み込めなくなったり、呼吸が上手くできなくなったりするなど命に関わるような症状が出ることもあるため注意が必要です。
 ⇒ 

[メニューへ戻る]  [カテゴリー一覧]  [HOMEへ戻る]  [前のページに戻る]