Subject  : 下垂体性ADH分泌異常症(指定難病72)

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 下垂体性ADH分泌異常症(指定難病72)
 バソプレシンは尿量を少なくする作用を有するホルモンで、抗利尿ホルモン(Antidiuretic Hormone, ADH)とも呼ばれます。血液中のバソプレシンが少なくなると尿量が増加し、逆にバソプレシンが増加すると尿量が減少します。こうした尿量の調整は体にとって大変重要で、例えばのどが渇くような脱水状態では血液中のバソプレシンは増加して体に水分を保持する機構が働きますし、水分を必要以上に摂取した際にはバソプレシンが低下して余分な水分を尿として排泄します。 「下垂体性ADH分泌異常症」には血液中のバソプレシンが低下するバソプレシン分泌低下症(中枢性尿崩症)と、バソプレシンが増加するバソプレシン分泌過剰症(Syndrome of inappropriate secretion of Antidiuretic Hormone: SIADH)があります。バソプレシン分泌低下症(中枢性尿崩症)では尿量が増加するとともに、のどが渇き、大量の水分を摂取するようになります。一方、バソプレシン分泌過剰症(SIADH)では体内に水分が貯留するため血液中のナトリウムが薄まり、低ナトリウム血症を呈します。

<出典:難病情報センター>

■ 下垂体機能亢進症(E22)
番号 病名 メモ
H01294抗利尿不適合性腎症候群
H01388高プロラクチン血症
H01483末端肥大症
H01618下垂体性巨人症
H01682抗利尿ホルモン不適合分泌症候群 (SIADH)
H01683ADH 分泌異常症
H01701下垂体 TSH 分泌亢進症
H01864下垂体性成長ホルモン分泌亢進症


■ 下垂体機能低下症及びその他の下垂体障害(E23)
番号 病名 メモ
H00254成長ホルモン分泌不全症
H02035成長ホルモン単独欠損症
H02036複合下垂体ホルモン欠損症
H02038X連鎖性汎下垂体機能低下症
H02039Kowarski 症候群
H00255低ゴナドトロピン性性腺機能低下症
H00253神経下垂体性尿崩症
H01011ACTH単独欠損症
H01253卵胞刺激ホルモン単独欠損症
H01683ADH 分泌異常症
H01699TSH 単独欠損症
H01700下垂体前葉機能低下症
H01860下垂体性ゴナドトロピン分泌異常症
H02027男子性腺機能不全症

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